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image0368.png公開年:2000年
公開国:アメリカ
時 間:85分
監 督:ピーター・ロード、ニック・パーク
出 演:メル・ギブソン、ジュリア・サワラ、ジェーン・ホロックス、イメルダ・スタウントン、ベンジャミン・ホイットロー、リン・ファーガソン、ミランダ・リチャードソン、トニー・ヘイガース、ティモシー・スポール、フィル・ダニエルズ 他
受 賞:【2000年/第67回NY批評家協会賞】アニメーション賞
【2000年/第26回LA批評家協会賞】アニメーション賞
【2000年/第6回放送映画批評家協会賞】長編アニメ賞
コピー:こんなチキン、見たことないゾ!

イギリス、ヨークシャー州にあるトゥイーディー養鶏場。そこで飼育されているメンドリたちは、強欲な女主人トゥイーディーによって、囚人のような暮らしを強いられていた。毎日毎日、タマゴを生むだけの日々で、タマゴを生まなくなれば、食肉として処分されてしまう。そんな生活に疑問を感じるニワトリのジンジャーは、他のメンドリたちと共に、何度も脱走を試みるのだが、いつも失敗ばかり。柵の向こう側には楽園があると信じる彼女が、再び脱走計画を練っていると、空から一羽のオンドリが突然降ってくる。自分たちも空を飛べるようになれば脱出できると考えたジンジャーは、そのオンドリのロッキーから飛び方を教えてもらおうとするのだが…というストーリー。

『ウォレスとグルミット』と同じ制作会社によるクレイアニメーション。でも、ジャケット画像を見ればわかると思うが、くちばしの中に歯があるという、とてつもない気持ち悪さ。いや、単なるデザイン上のユニークさでしょ…と思うかもしれないが、迂闊に子供にみせると、軽くショックを与えるかも。結構、残酷で、さっきまで普通に生活していたメンドリが、あっさりお肉にされちゃう。

アメリカ作品ではあるが、制作会社はイギリス。本作は、資本家により搾取され続ける労働者階級の抵抗の物語で、ケン・ローチ作品のようなノリ。労働者側は理不尽な弾圧を受けており、資本家側の貪欲さは底なしで同情の余地はない…という設定で描かれる。さすがに、労働者側ばかりを良く描くとバランスが悪いので、労働者側は無知で愚か…という設定も忘れない。
『大脱走』を想像する人が多いみたいだけど、舞台が収容所で共通しているだけで、描き方は全然違うと私は思う。

さすがにそれだけじゃ、アニメ作品としては成立しないので、ジンジャーとロッキーの恋愛話や、老兵のくだりなど、ネズミとの取引など、色々差し込んでいるが、無駄な寄り道になっている気がする。最終的にニワトリが飛ぶなんて無理な話だと落胆した後に、飛行機作りに邁進するあたりから、急激に盛り上がってくる。余計な部分は差し込まずに、純粋に“大脱走”だけで勝負したら、名作の大活劇になったと思う。

『大脱走』とは違い、“楽園”を目指して脱走するのだがら、ゴールは楽園でなければいけない。しかし、脱走した後に安易に楽園が手に入ってしまうオチが、シナリオとして芸がなく、ぼやけた後味になっている。
ロッキーと老人しかいないのに、なんで有精卵ができるのかな…、他からオンドリがやってきたのかな、でもそんな描写ないな…とか、なんかいい加減なオチだな…とも思う。凡作かな。
#優香や岸谷五朗らの吹き替えは、はっきりいってうまくはない。

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