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image2125.png公開年:2012年
公開国:アメリカ
時 間:111分
監 督:ロバート・ロレンツ
出 演:クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョン・グッドマン、ロバート・パトリック、マシュー・リラード、ジョー・マッシンギル 他
コピー:スカウトマン、娘1人。キャリア最後の旅に出る。





数々の名プレイヤーを見出してきた、伝説的なスカウトマンのガス。しかし、近頃はコンピュータによるデータ分析手法や主流となっており、彼の“勘”によるスカウト手法は時代遅れになってきた。さらに、肝心の視力が衰え、その勘を発揮することもできなくなってしまう。残りの契約期間は3ヶ月となり、再契約が結ばれる可能性は極めて低くなっていた。そんな中、ドラフト注目株の高校生の調査をしていたガスのもとに、一人娘のミッキーが突然やってくる。ミッキーは弁護士事務所に勤務しており、今、経営陣に加われるか否かの大事な時期。さらに、この父娘は、ガスが家庭を顧みずスカウティングに没頭していたため長年疎遠だったこともありギクシャクした関係。ガスはミッキーに仕事に戻るように言うが、頑として聞かない。実は、ガスの目が悪いことを心配した、球団フロント職員のピートが、ミッキーに力を貸してほしいとお願いしていたのだ。気まずい雰囲気のまま二人は、注目選手の調査をはじめるのだった…というストーリー。

また適当に“人生の”なんてありがちなタイトルを安易につけちゃって…と思ったが、劇中のセリフにそれっぽいのがあったからチョイスしたんだろう。でも、最近こういうタイトルが多すぎて、プロモーション的にはNG。「あー、あのクリント・イーストウッドと娘にスカウトする話って、難ってタイトルだっけ…。最高のなんとかだっけな?」なんて感じで、捜すのが難しかったくらいなのでNG。

御大の作品ながら、映画賞からは総スカンをくらっている。しかし、決して悪い作品ではないのだが、ダメな理由ははっきりしているのかな…と思う。

まず、父娘の断絶を乗り越える…というテーマがある。父と息子、母と娘で、この手のテーマは少なくないが、父と娘というのは少ないかも。娘の結婚を機に云々…という話はあるけど、こういう男勝りな娘との関係というのはあまりないし、一般的に考えると特異なキャラクター同士のため、共感はしにくいかもしれない。
ガスははじめから娘を遠ざけようと思っていたわけではなく、男手一つで育てようと覚悟していたのだが、なぜそうできなかったのか…、その秘密がこのストーリーのミソなわけだが、これがどうもしっくりこない。
(以下ネタバレ)
ちょっと目を離している隙に、娘が変態野郎にいたずらされそうになっていた。「ああ、こんな状態では娘を守ることができないのか…」ということで、娘を預けることにした…というならわかるのだが、その後、相手の男をボコボコにしてしまったので、もしかしたら捕まっちゃうかもしれないので兄弟のところに預けた…と。こんな乱暴者のもとでは育てられない…という考えはわからんでもないが、何かしっくりこない。結果逮捕されなかったんだし、次から気をつけりゃいいと思うのだが、娘と離れ離れになることを選択する感情がイマイチ共感できないし、手紙一つよこさない理由にはまったくなっていない気がする。
この、話を成立させたかったら、最終的に起訴されなかったにせよ、短期間にせよ、実際に逮捕・拘留されたという設定しなければいけない。それなら物理的に娘を守ることはできないのだがら、娘を預けざるを得ないというのは、納得できる。

もう一つの本作がしっくりこない理由は、ご都合主義的すぎる展開のせい。
ガスを目の敵にする球団職員に陥れられ、球団オーナーもそいつの意見にほだされてしまい、ガスの決定を退けてしまう。おまけにそのせいでジャスティン・ティンバーレイク演じるジョニーとの関係もおかしくなってしまう。ガスのスカウトとしての名誉を復活させないと、この話はおかしくなってしまので、あのドラ1高校生がポンコツであることを、白日の下に晒さねばならない。でも、そのために登場するのが、ドラ1男と同じ高校で、彼にバカにされていたピーナッツ売りの少年で、そいつが実はものすごいピッチャーだったという、とてもとてもあり得ない展開。これが都合良過ぎて、ヒいてしまうほど。これが一番イカン。

ミッキーもスカウトの道に…ということでハッピーエンドになるわけだが、それもちょっと都合が良すぎる。それよりも、ガスとの契約を切る際に、社会保障はしっかりつけるといっていたくらいなんだから、白内障をさっさと手術すればいいのに…と思う。
そういう細かいところまで、なにか、一般的な感覚とズレがある作品。

でも、基本プロットは良いと思うんだよなぁ。監督と脚本家のキャリア不足のせいなのかなぁ。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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