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公開国:アメリカ
時 間:94分
監 督:ロバート・ムーア
出 演: ピーター・セラーズ、ピーター・フォーク、デヴィッド・ニーヴン、マギー・スミス、アイリーン・ブレナン、トルーマン・カポーティ、エルザ・ランチェスター、ナンシー・ウォーカー、ジェームズ・ココ、ジェームズ・クロムウェル、アレック・ギネス、エステル・ウィンウッド、リチャード・ナリタ 他
コピー:世界の5大名探偵とともに華麗な晩餐会と殺人にご招待します!?
“あなたを晩餐と殺人に御招待します”と書かれた、富豪ライオネル・トウェインからの招待状を受け取った世界的に有名な5人の探偵、ミロ・ペリエ、サム・ダイヤモンド、ジェシー・マーブル、シドニー・ワン、ディック・チャールストンは、それぞれお供を連れて北カルフォルニアにあるトウェイン邸にやってくる。盲目の執事ベンソンマムに迎え食卓についたものの、新たに雇った料理女イエッタが聾唖者で指示が伝わらず、晩餐の準備はされずじまい。食道楽のペリエが怒りだすと、突然トウェインが現れる。彼は“12時にここにいる誰かが殺され、その犯人はこの中にいる。真犯人を解き明かした者には、100万ドルと本件の出版権と映画化権を譲渡する”と言って姿を消すのだった。屋敷に閉じ込められてしまった彼らは、これからおこることに戦々恐々としていると、調理室で執事が殺されているのを発見し…というストーリー。
まず、本作はまともなミステリー作品ではないことを断っておく。
ペリエがポワロのパロディで、マーブルズはミス・マープルのパロディで、でも、ピーター・フォークが演じているのはコロンボじゃなくてサム・スペードで…って、元ネタがよくわかんないから笑いどころもわからない。元の探偵の性格とか捜査手法ともわからない、彼らの行動の笑いどころもわからなない。
どうやら探偵小説にありがちな密室殺人ネタを小バカにしている模様。そのあたりは『殺人ゲームへの招待』と似ている。そして、ストーリーに登場する証拠などは一切無関係に、真犯人はダレかというオチをどうにでもできる…も『殺人ゲームへの招待』と似ている。
演者は間違いなく本作のほうが豪華だと思うのだが、『殺人ゲームへの招待』よりも面白くない。
トウェインが機械マニアだという設定は良しとしても、そのテクノロジーがSF並みだというのが致命的。一切振動もなく、部屋がムーブするということが可能なら、もうドラえもんレベルの所業。何も言うことはない。
行き当たりばったりなのも、ヒドすぎで、聾唖のメイドがロボットで且つ執事のベンソンマムも健常者だったとしたら、調理場でのあのやりとりはまったくもって意味不明。
ただただ、ミステリー物を批判したいということなのかもしれないが、行き当たりばったりで雑に作ってよいということにはならない。
ピーター・セラーズが演じるワンの養子が日本人で、全然日本人ぽくない上に、日本評がトンチンカンなことについては、もう何も言うまい。アメリカ人には別に期待していない。それ以前にワンが微塵も中国人っぽくないのだが…。
本作で驚くべきところは、トゥエインを演じているのが、あのトルーマン・カポーティということだ。あの『冷血』『ティファニーで朝食を』のトルーマン・カポーティだ。『冷血』で筆を折ってから10年くらいたっている。アルコールと薬物中毒に悩んでいる時期か。おそらく気持ちの悪いトゥエインは大して役作りはしていなく、おそらく素だと思う。
欧米の推理小説マニアなら楽しめるのかもしれないが、私には無理。つまらん。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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