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公開国:日本
時 間:94分
監 督:菅原比呂志
出 演: 宮沢りえ、五十嵐美穂、安孫子里香、工藤正貴、菊池健一郎、鍋島利匡、田中基、大沢健、金浜政武、石川英明、中野愼、小柳みゆき、粟津號、谷田真吾、田岡美也子、船場牡丹、宗田千恵子、西海真理、竜のり子、永田美妙、三田恵子、石川清、沢井孝子、武藤章生、上柳昌彦、飯島大介、福永典明、三宅裕司、大地康雄、浅茅陽子、室田日出男、倉田保昭、佐野史郎 他
受 賞:【1988年/第12回日本アカデミー賞】 新人俳優賞(宮沢りえ)
ある日、青葉中学の一年・菊地ら男子生徒8人が失跡する。親は学校に対応を求めるが、学校側は逆に親を攻める始末。さらにこのことは口外しないようにと口止めをする。少年たちは、理不尽な校則や教師の体罰に反発し、町外れにある自衛隊の廃工場に立てこもっていた。それぞれ、食料や生活必需品を持ち込み、自炊生活を開始する。しかし、一人の生徒のリークから、居場所が教師や親にバレてしまい、説得に押しかけてくる。少年たちは、自作の兵器で撃退し何とかその場をしのぐが、再びやってくるであろう教師たちを追い払うために、バリケードや武装を強化するのだった。そんな中、一人の生徒が、工場の地下に、戦車があるのを発見し…というストーリー。
今観ると、教師がそこまでするかよ…と思うかもしれないが、携帯電話もネットも普及していない時代、それもバブルちょい前くらいの教師は、このくらいは平気でやった。というか、これよりももっと陰湿な奴がいた。団塊世代のクズっぷりが集約されているといってもよい。
今以上に学校は閉鎖されており、頭の悪い教師が好き放題暴力を振るっていた。世の中を知らない子供たちは、世界とはそういうもんだと思い込むしかなく、大人になって、よくドラマなんかで何年かぶりの同窓会なんていうシーンがあるが、あんな和気藹々とした同窓会なんてめずらしい。実際は、思い出したくも無い学校生活から忌避したい気持ちな人がほとんど。縁を切りがたい人や、一部の恩師のその後の情報が知りたいためだけに、繋がっているだけ。
校長は「停学で退学にでもすればよい」という趣旨の台詞を吐くが、公立中学に退学などという概念はあり得ず、それを知らない校長など存在するはずもない。ということはこの高校は私立なのかな。たしかに私立のほうが世間体を気にするような気もするが、そういう描写はない。
インパクトの強い“戦車”だが、自衛隊所有という設定らしいが、なんでそんなとこにあるのかは一切語られない。
このシナリオはイライラする内容だ。賀来千香子演じる西脇戦線は、生徒側に付く教師だと他の教師から目の敵にされているが、一度差し入れをするだけで遠隔的に少年たちを援護することもなく、あとはハラハラしているだけ。もうちょっと有効に使うべきキャラクターのはず。
同様に、室田日出男演じるホームレスも、デブの少年とのコミュニケーションのシーンを差し込むくらいなのだがら、その後、もうちょっと役に立たせるべき。
親たちも学校のやっていることがおかしいということに気づき、あるポイントから少年側に立つことを明確にすべきなのに、大騒動になったにもかかわらず傍観者のままで終わってしまう。個々のキャラクターが中途半端で、みんな死んでいる作品。
なんで学校側が警察が介入している作戦のイニシアチブを取ることができるのか。機動隊の作戦中に教師が帯同できるのか。戦車の砲塔から、打ち上げ花火をどうやってあげるのか。さらにあんな数の綺麗な打ち上げ花火をどこから調達したのか。肝心の学校はどうなったのか。時間が経過すればするほど、秒刻みで破綻していく。宮沢りえのアイドル映画とつくるために、適当につくった作品なんだろうな。
せめて、もっと戦車で大暴れしてスッキリするとか、教師の悪行がメディアを通して全国に晒されてスッキリするとか、そういう展開があれば、鑑賞後の気分もスッキリでいたかも。とにかくスッキリ不足。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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