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公開年:2001年
公開国:フランス
時 間:82分
監 督:カンタン・デュピュー
出 演:スティーヴン・スピネラ、ロキサーヌ・メスキダ、ジャック・プロトニック、ウィングス・ハウザー 他
コピー:この殺人タイヤに気をつけろ!
砂漠に捨てられた1本のタイヤに命が宿る。はじめはヨロヨロと砂漠を動くだけだったが、ゴミなどの小さな障害物を踏み潰す喜びを覚える。やがてタイヤは、自分に物を破壊する念力があることに気づき、障害物や小動物を破裂させていくのだった。やがて人が住む地域に近づいていったタイヤは、ドライバーの頭を破裂させる。とうとう殺人タイヤとなってしまた彼の暴走は止まらない。しかし、そんなタイヤの目の前に一人の美女が通りかかると、一目ぼれしてしまう。一方、そんなタイヤの行動を、遠くから眺めるツアー客の一団がおり…というストーリー。
冒頭に登場する警察官が、様々な映画作品の登場人物の行動を例にとって、それらに理由はない…と講釈をたれる。いやいや、理由あるやろ。何いってんだこの警官。ETの色が茶色なのだって、深い意味はないかもしれんけど、なんで茶色かは設定上理由はあるだろ(というか、理由はつけられるだろ)。
なんで、この警察官がトランクに入ってるのか理由なんか無いといいたいのかな。
このノリ。カンヌで話題に…という触れ込み。もう、イヤな予感しかしない。でも、先に褒められるところは褒めておこう。タイヤの動きはCGでもなさそうだし、どうやって撮ってるのかなぁ?って素直に関心する。この技術はすごい。そのおかげで、おそらくただ転がしたり、立てかけただけのシーンも、なぜかトボトボと進んでいたり、じーっと何かを見つめているように見えたりする。記憶や自我の目覚めの表現はうまくできている。人間の子供も小動物を殺したりするから、凶暴化しているプロセスも案外リアルだと思う。でも、褒められるのはこれだけ。
ヒチコックの『鳥』とか、スピルバーグの『激突!』なんかと同じ切り口で、これらの亜種だと思う。でも、タイヤに魂が宿るという設定は、昨日の『ウォーム・ボディーズ』と同じくらい、このアイデアだけで勝利したも同然っていうくらいの慧眼だと思う。
でも、シュールな展開を繰り広げようとして、大失敗している。ストレンジな状況をつくっているのはわかるのだが、シュールをこじらせて、意味不明に。
なんのツアーなのか結局わからない。客観的なメタ視点を象徴する存在として登場させているのかな?と思ったが、しっくりこない。さらに、ツアコンはなんで、客を殺そうとしているのかもわからない。警察官とつるんでいるのか?いや、つるんでいるとしてもその目的は? 単なるシリアルキラーなのか?
なんで自分が用意した毒入りの食事を食べるの?そこは笑うところなの?
途中で、警察官は胸に二発の銃弾を受ける。「この世界は現実ではない」とかなんとか。でも、現実。でも、彼は死なない。どういうこと?
「理由はない」と説明したでしょ?そういう作品ってことだよ!といわれそうだが、結果的につまらなかったら元も子もないし。
はじめは“理由はない”と突き放しておいて、ラストで、全部の疑問が繋がって解決しちゃうような理由を理路整然とつきつけて終了したら傑作になってたのになぁ。
三輪車になったら、つまんなくねえか?と思っていたら、他のタイヤも動き始めるとか、つまらなさの上塗り。ラスト5分の蛇足感がハンパない。最高のヒラメキを具現化した作品だが、無能なクリエイターに、ひらめきをあたえた神の悪戯としか思えない作品。やはり、カンヌが注目するような作品はクソ…という方程式が正しいように思えてきた。
#ロビタばりに自殺でもしてくれよ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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