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公開国:日本
時 間:114分
監 督:曽利文彦
出 演: 窪塚洋介、ARATA、サム・リー、中村獅童、大倉孝二、松尾スズキ、荒川良々、近藤公園、平野貴大、翁華栄、末満健一、三輪明日美、津田寛治、馬渕英里何、山下真司、石野真子、夏木マリ、竹中直人 他
受 賞:【2002年/第26回日本アカデミー賞】新人俳優賞(中村獅童)
【2002年/第45回ブルーリボン賞】新人賞(中村獅童)
【2002年/第12回日本映画プロフェッショナル大賞】ベスト10(次点)
コピー:<274cmをとびかう140km/h> 地上最速のエクストリーム・スポーツ“卓球”
ペコとスマイルは片瀬高校卓球部に所属する幼馴染の二人。しかし、自分の才能に絶対的な自信を持つペコこと星野は部活に顔を出さず、小さい頃から通っている卓球場タムラに入り浸っていた。ほとんど笑うことがないのでペコが“スマイル”と名づけた月本は、内気で無口だが卓球の実力は高く、卓球部の顧問・小泉は彼を本気にさせようと必至になるが、“卓球は暇つぶし”と言い放ち一向にやる気を出さない。ある日二人は、中国人留学生がやってきたという辻堂学園高校卓球部の偵察に出かける。ペコは大胆にも留学生の“チャイナ”に勝負を挑むが、1点もとれずに敗北。大ショックをうけるペコと、執拗に小泉から干渉され続けるスマイルは、インターハイの日を迎える…というストーリー。
もう、4、5回は観ているはずなのだが、観始めると毎回一気に観てしまう。ペコ、スマイル、アクマ、チャイナ、ドラゴン、その他オババや小泉まで、キャラがすべて立っている上に、全員のバックボーンがスッっと腑に落ちるという、奇跡の演出。それがクドカンの脚本の巧みさ故なのか、原作のすばらしさ故なのかはわからない(原作読んだことないもんで)が、とにかくすばらしい。
ARATAと中村獅童はこの作品で一般認知度が急上昇したわけだが、とにかくここまで全キャスティングがドハマリなのもすごい。
天賦の才なのか、努力なのか…というストーリーの軸は、スポーツに限らず人生の中で誰しも考えるテーマ。それを大きな物語のうねりとして見せているのは、とてもウマい。楽しむこと、好きであること、というある意味凡庸な結果にも関わらず、それに説得力を持たせるのは、スピード感とビジュアル的な奇抜さのある演出のおかげ。
この手の作品を観ると扱われているスポーツ自体に興味を持っちゃうもんだけど、そういう気は一切おこらない。それは、スポ根だけどスポ根じゃないから。そして、おそらくクドカンがスポーツに興味がないか、打ち込んで快感を感じたことがないからではないかと思う。それが悪いという意味ではない。スポーツをやっていた人間が、スポーツを無条件に楽しいものとする価値観みたいなものが排除されているのが、いい効果を生んでいる。だからこそ、荒川良々が演じるヘタレキャプテンみたいなキャラクターが生き生きと描けるのだろう。
さすがに本作を名作と呼ぶ人は少ないが、あえて私は言おう。名作だと思う。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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