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公開年:1986年
公開国:アメリカ
時 間:120分
監 督:オリヴァー・ストーン
出 演:チャーリー・シーン、トム・ベレンジャー、ウィレム・デフォー、ケヴィン・ディロン、フォレスト・ウィッテカー、フランチェスコ・クイン、ジョン・C・マッギンレー、キース・デヴィッド、デイル・ダイ、ジョニー・デップ、リチャード・エドソン、ポール・サンチェス 他
受 賞:【1986年/第56回アカデミー賞】作品賞、監督賞(オリヴァー・ストーン)、音響賞(Richard Rogers、Simon Kaye、Charles "Bud" Grenzback、John "Doc" Wilkinson)、編集賞
【1987年/第37回ベルリン国際映画祭】監督賞(オリヴァー・ストーン)
【1986年/第44回ゴールデン・グローブ】作品賞[ドラマ]、助演男優賞(トム・ベレンジャー)、監督賞(オリヴァー・ストーン)
【1987年/第41回英国アカデミー賞】監督賞(オリヴァー・ストーン)、編集賞
【1986年/第2回インディペンデント・スピリット賞】作品賞、監督賞(オリヴァー・ストーン)、脚本賞(オリヴァー・ストーン)、撮影賞(ロバート・リチャードソン)
【1987年/第11回日本アカデミー賞】外国作品賞
コピー:男は、死ぬまで正体を明かせない。
1967年のベトナム。クリス・テイラーは、自分と同年代の若者が徴兵され、且つ彼らが少数民族や貧困層であるという事実に疑問を感じ、大学を中退して志願した。いきなり最前線のカンボジア国境付近のアメリカ陸軍第25歩兵師団に配属されるが、戦場の過酷さは彼の想像をはるかに超えており、配属当日に自分の選択を後悔するほどであった…というストーリー。
こんなメジャー作にもかかわらず、ハードな内容という評価に負けてこれまで回避してきた。監督自身がベトナム戦争に従軍していたためか描写は実に生々しいし、目を背けたくなるような痛ましいシーンが無いわけではなかったが、闇雲にグロいわけではないし、他人の変な評価に騙されて今まで観なかったことを残念に思うほど。結論から言えば名作である。
戦場において人々が狂気に走る様子が表現されているが、今、平和を謳歌している人達をだって、そのままベトナムに持っていかれたら…なんて考えてしまった。自分の身の回りにいるAさんはバーンズみたいになるだろうな、Bさんはラーみたいになるだろうな…なんて。
こういう映画はとても大事だと思う。あえて政治的な情勢や事情は語らないことで、純粋な戦争批判に昇華できていると思う。
どんな戦争であっても、本作に描かれたように民間人が犠牲になることを忘れてはいけないのは当然だし、とにかく、こうなる前に手を尽くさなければならないことを、後世の人に痛感させるためにも観るべき映画である。お隣の半島の情勢について、場合によっては交戦やむ無しという人もでてくると思うが、まず本作を観てから言ってみろと言いたい。
今の日本人は、仮に二次大戦時の日本軍の所業を同じ様に映画にして見せられたとしても、描写が正しくないだの、左翼思想だのと、急に目が曇って素直に受け取ることはできないに違いない。他国の様子でもいいから、戦争なんかイヤだ…と思ってくれればいいんじゃないかな…と思う。
なんで私がこんなことを言うかというと、自分の祖母が満州からの引揚者だったらしく、相当な体験をしているらしいのだが、死ぬまで一切何も語ってもらえなかったから。経験者だからといって必ずしも、下の世代に伝えられるとは限らないものなのだ。
『地獄の黙示録』よりは、数段良いデキだと思うし、実話ベースの『キリング・フィールド』よりも実話に感じる。未見の人(は少ないと思うけど)には強くお薦め。
#有名な膝をついて両手を挙げて天を仰ぐカットはウィレム・デフォーだったのだね。知らなかった(完全にチャーリー・シーンだと思っていた)。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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