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公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:101分
監 督:ネイサン・グレノ、バイロン・ハワード
出 演:マンディ・ムーア、ザカリー・リーヴァイ、ドナ・マーフィ、ブラッド・ギャレット、ジェフリー・タンバー、M・C・ゲイニー、ポール・F・トンプキンス、ロン・パールマン、リチャード・キール 他
ノミネート:【2010年/第83回アカデミー賞】歌曲賞(詞:グレン・スレイター、曲:アラン・メンケン“I See the Light”)
【2010年/第68回ゴールデン・グローブ】歌曲賞(詞:グレン・スレイター、曲:アラン・メンケン“I See the Light”)、アニメーション作品賞
【2010年/第16回放送映画批評家協会賞】歌曲賞(グレン・スレイター、アラン・メンケン、ザカリー・リーヴァイ、マンディ・ムーア “I See the Light")、長編アニメ賞
深い森に囲まれた高い塔の上に住むラプンツェル。彼女は驚くほど長い魔法の髪を持っている。母親から外の世界は恐ろしいので出るなと厳命されており、18歳になる今まで一度も外の世界に出たことが無い。しかし、自分の誕生日になると遠くの空に浮かぶ無数の灯りの正体が気になって仕方が無く、いつしか外の世界に出て、その灯りの正体を確かめたいと夢見ていた。そんな彼女の18歳の誕生日前日、王冠を盗みんで追われていた盗賊フリンが塔に迷い込んでくる。魔法の髪の力で彼を捕らえるが、自分を塔から出し“灯り”場所まで連れて行ってくれることを条件に、彼を解放することに。ついに外の世界に飛び出すラプンツェルだったが…というストーリー。
“髪長姫”という童話自体、日本で馴染みがなさすぎ。アメリカでは白雪姫レベルでメジャーな童話らしいんだけど、私はほぼ知らなかった。だから、「あの原作をこんな風にねぇ…」みたいな観方はできない。
#アメリカのディズニーランドでは、プリンセス陣の仲間入りをするんだろうね。
中川翔子の吹き替えは非常にウマかった。山ちゃんにディスられることのないレベルかと。それに歌もうまいじゃないか…と思ったら歌ってるのは別人だった。この点については、似た声質の人を見つけてきた人がエラい。実にシームレス。
ネット上で妙に評判がいいのだが、正直なところ「そこまでいいかぁ???」って印象。
元々お話を知らないのでワクワクしないってのもあるし、基本的に女の子向けのお話だっていうのもあるかもしれないが、誘拐された王女が突然訪れた男の手助けで脱出する話。ありきたりの設定で、ありきたりのオチ。話自体は正直おもしろくはない。
しかし、荒くれ男達が歌う酒場のシーンや、お馬さんとのやりとり、実に悪役らしいニセ母の妨害、髪を振り乱しての逃走劇など、冒険活劇だと頭を切り替えれば楽しめるかもしれない。そう、ファンタジーじゃなくアドベンチャー物なんだよ。
現代世相を反映しているというか、なんというか、童話らしくない部分に気付いてしまい、ノリ切れない面もあった。それは、塔を脱出するくだり。
外の世界に出る手助けをして欲しいってフリンに要求しているので、物理的に出られないのかと思っていたが、自分の髪を使ってスルスル出ることはできるんだよね。そりゃあ、母親(と思ってる人)を吊り上げるくらいだから自分も降りられるわな。要するに、外にでることを精神的に恐れているってこと。つまり精神的な虐待を受けて、心が病んじゃってるわけだ、この主人公は。
髪を切っちゃうと魔法が無くなっちゃうていうのも、明らさまな処女喪失の表現だし、こういうストレートな描写には、ちょっと「ん~~~」となってしまった。童話っぽくないなぁ…と。まあ、他のグリム童話と一緒で、原作の話はもっとエグいらしいから、それでも隠喩表現になってるんだろうけど、もうちょっと間接的な表現にできなかったかねえ。
CG技術に関しては極まったといってよいほどのレベルなのだが、人物に関してはちょっと変な方向に傾いている気がする。それは目の表現。目というか眼球の表現か。どうやら、頭蓋骨に眼球がうまっているモデリングを作って、眼球を動かすノリで目線を表現しているみたい。はっきりいって気持ち悪い。
もう、原画マンという概念がないのかもしれない。画竜点睛じゃないけど、目の表現を計算にまかせちゃうと、もう芸術じゃないと思うんだよなぁ…。
女の子向けなのにおっさんがここまで楽しめたのはスゴイ…と評価すべきなのか、まあまあの及第点というべきなのか、ちょっと判断にこまる作品。
#フリン(ユージーン)が生き返るギミックだけは、もうちょっと工夫して欲しかったかな。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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