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公開国:アメリカ
時 間:107分
監 督:クリストファー・ケイン
出 演:エミリオ・エステヴェス、キーファー・サザーランド、ルー・ダイアモンド・フィリップス、チャーリー・シーン、ケイシー・シマーシュコ、ジャック・パランス、テレンス・スタンプ、パトリック・ウェイン、コディ・パランス、ダーモット・マローニー、テリー・オクィン、ジェフリー・ブレイク、アリス・カーター、ブライアン・キース、トーマス・L・キャラウェイ、トム・クルーズ 他
1878年、ニューメキシコ州リンカーン郡。英国移民であるタンストールという男は牧場を経営し、身寄りの無い若者たちを、牧童兼自警団“ヤングガン”として雇ってた。自警団が必要な理由は、町で勢力を伸ばしているマーフィ一味が、タンストールの事業を潰そうと躍起になっているからだ。ある日、タンストールとヤングガンの一人であるドクが町を訪れたとき、数十人の男たちから追われる若者を助け、牧場に匿う。その若者の名はウィリアム・H・ボニー。タンストールはウィリアムを牧場で働かせることにし、ドク、スティーヴ、チャーリー、ブリュワー、チャヴェスたちと共にヤングガンと指導してく。始めは、古参のヤングガンたちと軋轢を生じていたが、徐々に立派なヤングガンへと成長してゆく。そんなある日、マーフィ一味の急襲でタンストールが惨殺されてしまう。タンストールの友人の弁護士マクスウィンが手を尽くし、ヤングガンたちを保安官代行として、復讐に大義名分を与える。しかし、ヤングガンたちは犯人逮捕の途中に、ビリーの勝手な判断でその一人を射殺してしまい、逆に賞金首として追われる立場になってしまい…というストーリー。
20歳そこそこの血気盛んな若者7人が、臨時保安官として敵討ちをするというワクワクのストーリー…のはずだったのだが、これから、ワクワクの悪人退治でスッキリさせてもらえるのかと思ったのに、逮捕しないで撃ち殺してしまって、逆に罪人扱いという展開。さらに、メインキャストと思しきチャーリー・シーンが早々にご退場。さすがにこのあたりから、アレ?と思い始める。
私は、本作がビリー・ザ・キッドの実話ベースのお話だということを知らずに観ていたのだ。実話なら死ぬべき人は死なないわけにはいかないし、おこるべき事件はおこさねばならない。たとえそれがストーリー的に、面白くない展開だとしても。
一番本作にノリきれないのは、エミリオ・エステヴェス演じるビリー・ザ・キッドことウィリアム。この主人公が極めてクソ人間で、まったく感情移入ができない。仲間の輪は乱すし、危険な方に導くし、仲間は罵倒するし、無闇にリーダーぶるし、いうほど銃の腕前がすばらしいわけでもないし、いいところなんか一つもない。
言い伝えられている彼の性格がそういうものなんだろうから仕方が無いが、そうならば彼を主役に据えないで、ストーリーの幹にしておいて、彼に翻弄されるほかのヤングガンのメンバーを主役えとして扱えばよかった。
しかし、ドクもチャベスも、キャクターは目立っているが、脇役の域を出ていない。ドクが愛する中国娘のくだりとか、チャベスのネイティブアメリカン設定が事実かどうか不明だが、こういうアクセントがなかったら、大勢力に少人数で立ち向かっただけのお話になっちゃったろう。
最期は、誰が見ても罠であることがありありの展開だし、玉砕でもないし、一発逆転の大勝利でもない中途半端なオチ。エピローグで生き残った者の顛末が語られるのだが、続編『ヤングガン2』があるとか。でも、案外、完全にアウトローとして振る舞い、追い詰められていく部分に焦点が当てられているのであれば、判りやすくおもしろいのかもしれない。いずれにせよ、本作は中途半端。何を観せたいのか、ぼんやりしている。
本作が愉しめるのは、ビリー・ザ・キッドの伝説を子供の頃になんらかの形で読むか聞くかした人だけ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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