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image1998.png公開年:2012年  
公開国:アメリカ、カナダ
時 間:87分  
監 督:ゴンサーロ・ロペス=ガイェゴ
出 演:ウォーレン・クリスティー、ロイド・オーウェン、ライアン・ロビンズ  他
コピー:人類が40年間、月に行かなくなった本当の理由とは?
NASAが隠し続けた最後のアポロ計画




計6回の有人月面着陸に成功したアポロ計画は、当初20号まで予定されていたが、予算削減により1972年の17号で終了となった。しかし、その中止理由は本当に予算の問題だったのか。それから40年が経ち、その謎に迫る重要な映像が発見された。そこには、公的には存在しないはずのアポロ18号による月面着陸ミッションの一部始終が記録されていたのだったが…というストーリー。

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『パラノーマル・アクティビティ』と同じ手法で、それにアポロ計画をミックスしてみた企画。悪い着眼点ではないが、アイデアとしては、けっこう凡庸かも。

はじめの方は、発見されたフィルムだという設定が許容できなくもない。しかし、吹き替えで観たせいだとは思うが、インタビューのやりとりがインチキ臭い。例えば、家族には、任務で日本へいっていた…とか、もっとそれらしいセリフはあったと思う。現代の視点が漂っており、眉唾さ満載。興醒めしてしまった。このライターは、あまりセンスがないかも。
はじめのインタビューは戻ってきたことを意味するのか否か。結果からいうと、あまりセンスのよくないミスリードだった。

映像はフィルム撮影という設定なのだが、途中からデジタルくさくなってくる。以降、すっかり本物の映像だなんて思えなくなり、もう戻ることができなくなる。あとは、サスペンス物として、どれだけ魅せることができるかの勝負である。さて、どうなるか。

ソ連もいた!ってのは、結構おもしろかったのだが、宇宙で狂っちゃう系のお話は、手塚治虫とかで慣れているしなぁ。結局、感染モノとか地球外生物モノにおさまっちゃったのも芸がない。
それ以降は、おかしな表現のオンパレード。ストロボのずきゅ~~んって音。月面で聞こえるもんかねえ。船内での撮影は、カメラを置いていたっていうことで許容できるが、究極的に命の危機に晒されパニック状態なのに、フィルムのまわったカメラを持って走り回り、且つピントが合っているというのは、違和感を感じざるを得ない。それを気にさせない演出や、巧みなシナリオ運びができていればいいんだけど、もう、ムチャクチャ。

もう、秘蔵フィルムであるという設定が、完全に首を絞めてしまっている。このNASAに眠っていたフィルムという設定が、一番この映画をつまらなくさせている原因だと気付くべきである。そこに気付いたら、始めにもどって、企画から練り直すべきだったろう。

これは駄作。アポロ計画物の作品は軒並み好きなんだけど、これはダメだわ。

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