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公開国:アメリカ
時 間:105分
監 督:マイク・ミルズ
出 演:ユアン・マクレガー、クリストファー・プラマー、メラニー・ロラン、ゴラン・ヴィシュニック、メアリー・ペイジ・ケラー、キーガン・ブース、カイ・レノックス、チャイナ・シェイバーズ、ジョディ・ロング 他
受 賞:【2011年/第84回アカデミー賞】助演男優賞(クリストファー・プラマー)
【2011年/第37回LA批評家協会賞】助演男優賞(クリストファー・プラマー)
【2011年/第69回ゴールデン・グローブ】助演男優賞(クリストファー・プラマー) 【2011年/第65回英国アカデミー賞】助演男優賞(クリストファー・プラマー)
【2011年/第27回インディペンデント・スピリット賞】助演男優賞(クリストファー・プラマー) 【2011年/第17回放送映画批評家協会賞】助演男優賞 クリストファー・プラマー
コピー:「私はゲイだ」父が75年目に明かした真実が、僕の人生を大きく変えた。
デザイナーのオリヴァーは、奥手な性格のため38歳になった今も独身。母が亡くなってから5年経ったある日、父ハルから突然自分がゲイであると告白される。厳格だった父の突然の行動に戸惑ったが、若い恋人アンディやゲイの仲間たちと楽しく過ごすハルを見て、それを好意的に眺めるようになる。だが、すぐにハルは末期ガンであると診断されてしまう。ハルは闘病しながらも人生を謳歌することを続け、オリヴァーも父の介護をしながら、これまで語り合うことなどなかった父との距離を縮めていくのだった。やがて父は亡くなり数カ月後経ったある日、とあるパーティーでオリヴァーはフランス人女優アナと出会う。なにか同じ匂いを感じ、二人は恋に落ちるのだったが…というストーリー。
子供の時、父の看護中、現在。そのの3つ流れが、チャンポンに編集されているのだが、父の看護中と現在は、ほとんと同じ時期の出来事なので、はじめの方はちょっと混乱する。
父親にゲイ告白され、とまどう息子…という構図だけなら、それまでさほど親子らしい関係を築いてこなかった息子としては、勝手にやってよ…となるところなのだが、ガン宣告されてしまうので、優しいオリヴァーとしては放っておけなくなる。途中までは、そんな親子関係の修復の話かと思ったが、実は違うんだな。
目前で繰り広げられるゲイ同士の愛をみて、これは正しい愛の姿なのか?オリヴァーは嫌悪を示さず冷静に彼らを見つめる。飄々としているものだから、オリヴァーの恋人アンディは、逆に冷静を装って距離を置いていると思うくらい。しかし、正しい愛の姿かどうか以前に、オリヴァーはゲイじゃない愛を知っているのか…
それは父親不在だった子供の頃の母と二人の生活の様子から垣間見れる。母との関係が悪かったわけではないが、オリヴァーは母親から無償の愛を注がれたことなどないのだ。
さらに、オリヴァーは自分がなんでこれまで付き合った女性と長続きしないのかを考え始める。決して喧嘩別れしたわけではない。結局は密接な関係になることを忌避してしまうのだ。そこで出会ったのがアナ。同じく親とうまく関係を築くことができずに、異性との距離感がわからない女性。で、結局はこの二人もうまくいかない。やっぱりうまくいかないとわかっていた…的なことを犬が言うのだが、それはアナの内なる声だったということが判る。
確かに愛されたことがないから、どうやって愛したらいいかわからない。でも、自分がなぜなぜ人を愛することができないのか、その理由はわかった。三つ子の魂百までっていうけれど、愛されなかった子供は絶対に他人を愛することはできないのか。確かに“愛の連鎖”は途切れているけど、自分が“初め”になってもいいんじゃないのか。怖いけれど、愛してみよう。だから、タイトルは“BEGINNERS”。そういうこと。
ピンときた人だけが腑に落ちる、そんな作品。ふ~、なるほどね…、って感じで観終えた。悪くなかったよ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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