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公開国:日本
時 間:68分
監 督:中村義洋
出 演:濱田岳、木村文乃、大森南朋、石田えり、中林大樹、松岡茉優、阿部亮平、中村義洋、桜金造 他
空き巣の青年・今村と恋人の若葉は、プロ野球選手・尾崎のマンションに忍び込む。今村は尾崎のファンらしく、野球のことなど全然知らない若菜に熱く彼の凄さを語り始める。すると、部屋の電話が突然鳴り出す。留守電の声を聞くと、若い女が尾崎に助けを求める内容。何故か今村は、その女性に会うといい始め…というストーリー。
『ゴールデンスランバー』と同じ世界のお話。伊坂幸太郎の世界観。本作に出てくるデパートなんかも『ゴールデンスランバー』で使われたデパートで、さすが監督もプロデューサも一緒。ファンはこの質の統一感を愉しめるんだろう。
短編ながら、謎解きは厚みがあり、プロットは良い。おそらく原作自体が良いのだと思う。しかし、一点だけどうしようもないのが、最後の野球場のシーン。予算がなかったのはわかるが、まったくもって大勢の人が球場にいる空気を出せていない。まるで社会人野球の準々決勝くらいの雰囲気。さらに最悪なのが音声(というか効果音)。まったく広い球場の感じが出せていない。そりゃパ・リーグの試合なんて、スカスカな客入りの時もあるけれど、広い空間ゆえの音というのがある。こういう技術的なダメさには、すっかり興醒めさせられる。
さらに、最後の最後のフライを取るシーン。話の筋的に、フライを取ることに意味があるのはわかるが、さすがダイレクトのホームランボールは素手では取れない。木でも建造物でもいいから、せめてどこかにバウンドさせてからにすればよいのに。興ざめ。
映画監督だってそれぞれ得手不得手はある。別の監督の手に掛かっていれば、世界観の統一はされなかったかもしれないが、この興冷めはなかったかもしれない。同じ監督による世界観の統一という弊害と言ってよいのではなかろうか。
タイトルの“ポテチ”。わざわざタイトルにするくらいだから、意味があるのだろうな…と思って観ていたのに、何で違う味のポテトチップを渡した後のくだりで、主人公は泣いたのか…ということに、すぐ気づかなかった、鈍感な私…というか、眠くてぼーっとしてた。自分が欲しかった味のポテチじゃなくても食べてみたらおいしかったからこれでいいや…って、恋人が行ってくれたので、自分とダブらせて泣いちゃったってことか。まあ、詳しくは本作を観てくだされ。
伊坂幸太郎×中村義洋の一連の作品が好きな人にとっては小気味良い作品。そうでない人にとっては極めて凡作。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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