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公開国:日本
時 間:112分
監 督:益子昌一
出 演:寺尾聰、竹野内豊、伊東四朗、長谷川初範、木下ほうか、池内万作、中村有志、岡田亮輔、黒田耕平、佐藤貴広、酒井美紀、山谷初男、富永研司、高瀬尚也、吉田友紀、松本匠、森下サトシ、希野秀樹、田中伸一、宮本行、辻雄介、渡辺憲吉、奥村寛至、小島康志、鳴海由子、渡辺杉枝、不二子、大滝奈穂、伊東遥、栗林里莉、宮田直樹、矢嶋俊作、荒木誠 他
ある日、長峰重樹の中学生になる娘・絵摩が、荒川で無惨な死体となって発見される。妻を亡くして以来、娘の成長だけを生きがいにしてきた長嶺は、絶望に打ちひしがれる。そんな長嶺のところに、犯人は菅野と伴崎という男が犯人であるという匿名電話が入り、伴崎のアパートを教えるのだった、長嶺はその内容に従い伴崎のアパートに進入。そこで、娘を殺すまでの様子が撮影されたビデオテープを発見する。激しい怒りに我を忘れた長嶺は、帰宅した伴崎を刺殺。もう一人の菅野の居場所を死ぬ間際に聞き出した長嶺は、潜伏先へ向かうのだった。その後、長嶺は、伴崎殺害を自供する手紙を警察に郵送。刑事たちは、長嶺の絶望感に共感しつつも、法の番人として振舞わねばならない不条理に苦悩する…というストーリー。
おそらく原作は、“少年法”というものを切なく、そして息苦しく描いているのだろうが、本作はすべての焦点がボケまくっている。はじめにいってしまうが、この監督さんはセンスがない。
まず冒頭。未成年の少女が少年グループに拉致されるくだりが、長々と描かれる。もう、どういう展開になるのかは、100人観たら100人がわかっているのに、わざとらしいおどろおどろしい音楽をつけて、ほら、いま拉致されるぞーとやる。本当にわざとらしく冷める。
別にスタイリッシュに描けとか、そういうことを言っているのではない。私なら、狙われいるように一人の女の子に焦点当てておいてスカしたり(別の子でしたーとか)、いっそのこと電話で話した後は、ちらっと襲われるところをみせて、すぐにモルグで、バーンとタイトル!とかにするけどね。
留守番電話に匿名のタレコミが入って、そこを訪れて、結果的に殺人に至り、その後逃走する流れは非常におもしろい。というか、これがこの物語の本筋なんであたりまえなんだけど。でも、部屋で発見するビデオがほとんどスナッフムービーで、音声を聞いているだけで吐き気がしてくる。犯人への憎しみを沸かせたいのだろうけど、これがやりすぎで、かえって観せたい部分から逸れてしまうことになぜ気付かないのか。この部分こそ、うまく寸止めで表現すべきところ。
ここまでくると、唯一、この話と観客を繋いでいるのは、復讐できるか否か。その一点。100人観ていたら99人が、思いを遂げて欲しいともってたに違いない。
いや、でもきっと、99人がそう思っちゃいけないはずなのだ。本当は、観客も「やってよし」と「それでも法を遵守すべき」との間で揺れさせるような演出をしなくてはいけないはず…。竹野内豊演じる若手刑事ははすっかり長峰重樹寄りだし、伊東四朗演じるベテラン刑事だって、別に法の権化ってわけでもないし(このベテラン刑事のキャラは全然生きていないのには、辟易する)。結果的に、少年法の問題にスポットを当てているようで、さっぱり当てられていない。
自分の子供が殺されたからといって、加害者を殺しても良いか?私は必ずしも悪いとは思わない。ただ、それに至る事情や、情状酌量の余地があるとか、それこそ敵相手を間違ってしまうとか、色々な歴史や考えを経て今の制度がある。それ自体は尊重しなければいけないわけで、仮にその制度が実態や国民のニーズに沿っていないというならば、地道に我々が法を変えればいいだけ。はっきりいってそれが答えなのだが。
でも、自分の命を賭してでも復讐を遂げたいという人がそれを“やること”自体は止められない。死には死をもって報いてもらう。結果的に罪を犯すことになる私を社会が受け入れないというならば、それに対するいかなる罰も甘受する。だからやらせろとなると、良いも悪いもない。あとはやる方と止める方がガチンコでぶつかるだけの話。
警察機構を超えた存在があれば、スッキリするのに…という考えはダレにでも浮かぶ。そういういう一種の問題提起から作られる物語っていうのは、『必殺仕事人』や『ワイルド7』や『ハングリー・ラビット』みたいな、法を超えた組織を主人公したお話になっていく。特撮ヒーローものだって、水戸黄門だってある意味、この範疇のお話だ。
だから、単に“復讐者”を応援するだけのお話になると、凡作になっちゃうので、それだけは避けなければいけなかったのに…。
さらに、稚拙極まりなかったのがラスト。
空砲だったよ…じゃなくて、弾は入って無かったよ…じゃないのかよ。途中で空砲を入手するなんて難しくないか?ペンションの親父が空砲を入れてた?それもおかしいでしょ。
まあ、空砲を見つけたという設定だとしよう。だとしても、二発入っているとわざわざペンションの親父に台詞をいわせているのだがら、川崎で空砲を一発撃って、警察に本気だと思わせる…っていう演出をすべきだろう。ほんとに稚拙。
原作を無視していいならば…、長峰重樹から託された若い刑事は、審判の結果、少年がほとんど罪に問われないをいう結果を知り、長峰重樹の意思を継いで、法廷で犯人の少年のを殺す。このくらい私ならやるけどね。そのためには、若い刑事にも長峰重樹に強いシンパシーを感じる過去設定が必要だけど。
まあ、とにかく、中途半端な作品だった。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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