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公開国:日本
時 間:29分
監 督:折田至
出 演: 速水亮、小林昭二、早田みゆき、小坂チサコ、小塙謙士、水の江じゅん、富士野幸夫、新草恵子、小松陽太郎、山田芳一、森裕介、 和田久夫 他
神敬介と立花藤兵衛は、オートバイレースのトレーニング中に、かつて倒したはずの怪人たちの襲撃を受ける。反撃するものの怪人たちはあっさりと引き上げてしまい、敵の意図を測りかねるXライダー。その後、GODアジトでは、怪人コウモリフランケンが立ち上がった。実は、怪人たちはXライダーのデータを採取するために、闘いを仕掛けていたのだった。Xライダーを上回る能力を備えた怪人だけに大苦戦。1号、2号、V3、ライダーマンたちの協力により、なんとか怪人軍団を撃退する。一方、マサルとエツ子たちからの情報により、GODが“東京カラカラ作戦”を遂行していることを知った5人ライダーは、GODのアジト“奇岩城”へ向かうのだったが…というストーリー。
こんな短い作品のレビューを書くのはいかがなものかと思うが、仮面ライダー映画の中では、いささか珍しい作品…というか事情があるので、改めて鑑賞してみた。ちなみに、本作は「仮面ライダーMOVIE BOX」の2巻目に収録されており、東映まんがまつりの一作である。
仮面ライダーV3は1号2号から改造されたという、明らかな連続性があったのだが、仮面ライダーXには当初その繋がりは無かった。終盤になってくると藪から棒に先輩ライダーがちょこちょこでてくるようになる(まあ、視聴率の問題か、子供たちへのサービスだろう)。そして、最終的には、本作のタイトルのような“五人ライダー対キングダーク”でTV放送を最終回にするという予定だったらしい。ところが、何故か急遽やめてしまう。色々理由は語られているが、どう考えてもその流れが自然。最終回までに、先輩ライダーが一人二人と順番に客演していったのだから。
TV放映でそのアイデアを止めたからといって、映画でそれをやるわけにもいかず、追い詰めたキングダークはまぼろしでした…という、わけのわからないオチでお茶を濁してしまう。実に残念。でも、ウルトラマンAでウルトラ兄弟という概念ができたように、ライダーは共闘しているという世界観が明確になった作品である。
また、本作は『ハヌマーンと5人の仮面ライダー』というタイの珍作を生んだことでも有名(たまにyoutubeとかに転がってる)。本作に配給権を売っただけだったのに、勝手にタイで編集してしまうというダイナミックさ。オリジナルストーリーの部分は、アトラクション用衣装の流用や自作マスクを利用しているのだが、デキがあまりにひどい(デキの悪いライダーマンのマスクの下から中の人の目がのぞく)。猿の神様ハヌマーンが出てくるのはもちろんだが、等身大のキングダークが大活躍(?)など、本作とのギャップが著しくて、ある意味伝説…というか闇歴史。
ちなみに、本作自体も結構ポンコツで、ライダーマンの、武器を装着する腕が左右逆になっているというミスがある。ライダーファンは、きっと再改造を受けて、両手に武器を付けられるようになったに違いないという裏設定を作って、無理やり納得していたりする(半分、冗談だけど)。
まあ、本作もノスタルジー作品だね。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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