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公開国:アメリカ
時 間:102分
監 督:ゴア・ヴァービンスキー
出 演: ニコラス・ケイジ、マイケル・ケイン、ホープ・デイヴィス、ニコラス・ホルト、マイケル・リスポリ、ギル・ベローズ、ジェメンヌ・デ・ラ・ペーニャ 他
地元シカゴのローカル・テレビ局で気象キャスターとして働くデイヴ。仕事の内容にしては多額の報酬を稼いでおり、順調な人生のように思われたが、なぜか街を歩いているとファストフードや飲み物を何度も投げつけられる。私生活では別れた妻ノリーンの元暮らす二人の子供たちは、それぞれ問題を抱えておりデイヴは気が気ではない。デイヴは復縁を考えてるがノリーンには一切その気がない。デイヴの父ロバートは有名な作家だったが、父からはまったく認めてもらえていないと感じており、関係もいまいちギクシャクしている。そんな満たされない毎日を送るデイヴは、これらの問題を打破するために、ある夢を描いていた。それは全国ネット番組“ハロー・アメリカ”のウェザーニュースを担当すること。何度もアプローチした結果、やっとオーディション話がやってきた。これを機に家族との絆を取り戻そうとノリーンにそのことを告げるのだが…というストーリー。
これ、日本未公開作品。自分の性格のせいで、現状に満足できない男が苦悩するストーリー。そんなに悪いとは思わないんだけど、ニコラス・ケイジ演じる主人公デイヴにイマイチ共感できないことが、未公開の理由かと。共感できない一つ目の理由は、彼がわずか2時間仕事するだけで、ローカル局にもかかわらず24万ドルという多額の報酬を貰っており、時間も金も余っていて、いくら家族の問題を抱えていても心持ちひとつでどにでもなりそうな境遇。何を贅沢なこと言っとんねん…と。
もう一つの理由が、あまりにもデイヴの性格が悪すぎること。デイヴの性格の悪さは、随所に見られるが、私が一番致命的だなと思ったのは、NYで娘に“なんでお前はラクダの足”と呼ばれているか?を聞いたとき。娘は“ラクダの足は強いから。私が強いから”とまったくトンチンカンな答えを言う。そのときデイヴは気付いていないと安堵の表情を見せる。いやいやいや。いずれ真実を知ったらもっと傷つくのだから、ほっとしている場合ではない。このとりあえず今乗り切れればいいという思考回路が実に不愉快な人間。ノリーンが愛想を尽かすのも至極当然。
冒頭のデイヴが両親の家を訪れる場面。母親は孫娘をいい娘だというが、父親は問題児だと看破する。見たくないものは見ないという性格は100%母親から受け継いでいることが表現されている。父ロバートは、妻がそういう性格なのはまあ良しとしても、息子がそれを受け継いでいる事については、顔には出さないものの非常に心を病んでいる。そんな矢先自分の大病が発覚。この息子をなんとかしなければ…と思うが無駄に体面ばかり気にして、自己顕示欲の塊のようになっている息子に、正論を語っても逆効果。
ロバートは死ぬ前に“価値あるものを手に入れるためには、それなりの犠牲も必要”と言う。まあ、わからないでもないけど、デイヴの場合、ハロー・アメリカの仕事を得るために、必ずしも必要な犠牲だったわけでもなく…。
それだけ収入があれば、けっこう頻繁に子供をNYに呼ぶことも可能だろうし。ラストで、アメリカンドリームを実現するためには、何らかのトレードオフが必要。そういうことには我慢しなきゃ。納得しなきゃ…とか、いわれても、何かピンとこない。
ニコラス・ケイジもマイケル・ケインも、ものすごくいい演技をしているんだけど、なんか芯が狂っているお話だと思う。とにかくピンとこない作品。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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