[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公開国:フランス
時 間:95分
監 督:スティーヴン・セイント・レジャー、ジェームズ・マザー
出 演:ガイ・ピアース、マギー・グレイス、ヴィンセント・リーガン、ジョセフ・ギルガン、レニー・ジェームズ、ピーター・ストーメア 他
コピー:2079年、究極の監獄は地球上には存在しない… ――脱獄成功率0%――お前は修羅場に潜入せよ。
2079年。人類は、宇宙空間に刑務所“MS-1”を宇宙空間に建設。コールドスリープによって囚人を完全管理するため、脱獄は不可能で、既に500人の凶悪犯が収監されていた。一方、組織内部の重要機密漏えい事件を追っていたCIA捜査官スノーは、ホテルの一室で殺害された同僚を発見する。しかし、なぜかスノーと相棒は国家安全保障局に逮捕され、同僚の殺害容疑をかけられ、最終的にMS-1への収監が決定してしまう。その頃、人道団体を設立している大統領令嬢エミリーがMS-1を訪れ、囚人の人権を著しく侵す行為が行われていないか、囚人に対して聞き取り調査を行っていた。ハイデルという囚人に聴取を行っていると、ハイデルは隙を突いて銃を盗み、エミリーのボディーガードや警備員を制圧。囚人たちをコールドスリープから目覚めさせてしまう。その後、大暴動に発展し、エミリーとMS-1職員は人質になってしまう。スノーは、すでにMS-1に収監されている相棒メースの救出を条件に、大統領の娘の救出命令に従うのだったが…というストーリー。
ノリは『ピッチブラック』みたいな感じで、確かにヴィン・ディーゼルとかが演じそうな題材。ガイ・ピアースがマッチしていないということでは全くない。どんなピンチの時でも飄々として、人を小バカにし続けるキャラクターは非常に魅力的で、むしろ当たりといってよい。
フランス製のSF映画はつまらないことが相場だし、リュック・ベッソンが関わった非現実世界系のお話は空回りした作品ばかり(あ、本作はリュック・ベッソン製作ね)。本作もまったく期待していなかったんのだが、どうしてどうして。本作はよくできている。『フィフス・エレメント』ぶりだな。
ストーリーは上に書いたように、非常にシンプル。凶悪犯一味の首魁である兄弟のキャラクターもはっきりとしていて、兄がデキの悪い弟に苦悩するという人間模様を悪役側で展開させるおもしろさと、且つそれを、話を転がせたり、悪役を窮地に陥れるポイントにしたりするのに使うという巧みなシナリオ。
一見、スノーとは明らかに敵対関係の長官と、協力者として登場する黒人捜査官をうまく配置し、事件の真犯人をミスリードできている。犯人を探り当てる手法は結構ベタベタだけど、SFとのギャップでかえってうまく生きたと感じる。
アクションシーンは、けっこう激しく、そして生々しくて、格好良く得画かれていた。一方、未来世界という設定は、あらゆる部分が発達しているわけではなく、古さと新しさが混在した世界として表現されており、これも昨今のSFのトレンドだ。こういう小汚さをうまく表現するのは、フランス映画のほうがお得意はもしれない。
マイクロSDのサイズと、ジッポーの幅が同じというところは、おもしろいところに目をつけたな…とは思うけど、宇宙計画の情報というだけで、それを守ったからといってどうすりゃいいのか…。でも、それは劇中でスノー自ら語っているところ。消化不良に思えるかもしれないが、なんだかわからないからこそ、とにかく守らないといけいないというベクトルになっており、そこもシナリオの巧みさだと思う。
救出劇に、謎解き要素や、もうちょっとおもしろい仕掛けがあったら、100点に近かったと思う。ツタヤ独占になっていることで、どうせ大した内容じゃないと思っている人がいるかも知れないが、準新作料金くらいなら十分満足できてオツリがくる作品。お薦め。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |