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公開国:アメリカ
時 間:180分
監 督:ジョン・フランケンハイマー
出 演:ジェームズ・ガーナー、イヴ・モンタン、三船敏郎、エヴァ・マリー・セイント、ブライアン・ベッドフォード、アントニオ・サバト、ジェシカ・ウォルター、フランソワーズ・アルディ、レイチェル・ケンプソン、ジュヌヴィエーヴ・パージュ、アドルフォ・チェリ、クロード・ドーファン、ドナル・オブライエン 他
受 賞:【1966年/第39回アカデミー賞】音響効果賞(Gordon Daniel)、音響賞(Franklin E.Milton)、編集賞(Fredric Steinkamp、Henry Berman、Stewart Linder、Frank Santillo)
コピー:最大のレース! 最高のドラマ!
F1レースのモンテカルログランプリで、大事故が発生。ジョーダン・BRMチームのアメリカ人レーサーであるアロンは、車体の故障により同チームのイギリス人レーサーのストッダードにコースを譲る指示が出されていたが、抜き去り際に接触してしまう。アロンの車体は海に投げ出されるも軽傷。しかしスコットは壁に激突して重傷を追ってしまう。アロンは事故の責任を追及されチームから解雇されてしまう。再起不能と思われた怪我を負ったストッダードだったが、かねてより夫が命懸けのレースに参加していることを良しとしていなかった妻パットが去ってしまい、さらに心に傷を負ってしまう。一方、そのレースで優勝したサルティは、フェラーリの創立者の娘を妻にしていたが、夫婦生活は破綻しており、パーティで知り合った貴社のルイーズに心を奪われていた。解雇されたアロンは、馴れない記者に転進したがまったく勝手が掴めない。そんな彼にチームヤムラの矢村社長が手を差し伸べ、ドライバーとして迎えるのだった。そんなアロンの元に、ストッダードの元を去ったパットが近寄っていく。そんなことも露知らず、傷心のストッダードは、再起を目指しつらいトレーニングを積んでいくのだった…というストーリー。
いきなり内容と関係ない話で申し訳ないが、長い映画の途中でインターミッションがはさまれるのは判る。でも、冒頭にOVERTUREがある意味はわからん。なんでや?
(閑話休題)
外人さんの顔がイマイチ区別が付かなくて、ロートルなドライバーー二人の区別が付かなくなることがしばしば。まあ、だんだん見分けが付いてくるけど。
ドライバーなんかになるやつは想像力の足りない奴だ…みたいなセリフで始まる。ストッダードのな内なる声なんだけど、これが作品全体の雰囲気をうまく表現しており、観客の興味をサっと掴んでいる。うまい。先日の『のるかそるか』も、アドレナリンに翻弄さた男の話だが、こっちのほうが何百万倍も共感できる。
今なら、カメラも小型化しているし、この手の撮影は楽かもしれないが、当時のカメラの大きさを考えると、相当苦労したと思う。特に、雨中のレースのシーン。光量の問題あるだろうし、かなり苦労したと思う。本作の収録時間が長いのは、レースの様子を丹念に観せているためなのだが、観るに値するカットのオンパレード。完全なドライバー目線じゃないってのが、逆に臨場感と恐怖感のアップに繋がっている。私は、まったくモータースポーツに興味が無いのだが、純粋に愉しめた。
一番興味深かった演出は、ラストレースの手前。各々のブレスレットに名前を血液型が書いてあるのをアップにして、血を見る展開になることを示唆したりして、メインの4人のドライバー全員に死亡フラグを立てる。全員が死ぬわきゃないんで、いったい誰が死ぬんだ?という、両方の意味でのデッドレースを観せる。ありそうで無い演出だと思う。
三船敏郎演じる矢村社長については、ノーコメント。決して悪くはないが、特筆することもない。ホンダがモデルなんだろうけど、そこにメーカー優勝させるというシナリオを許すフェラーリの太っ腹よ。
#フェラーリとグッドイヤーのロゴばかり出てくるのは食傷だが。
確かに長すぎだが、それに耐えられるだけのおかずは揃っている。フェラーリのもう一人のドライバーであるバルリーニがちょっと小物でバランスが悪かったが、こいつまで濃いエピソードにされたら、脂っこすぎたから結果オーライだな。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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