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公開年:1992年
公開国:アメリカ
時 間:132分
監 督:アレックス・デ・ラ・イグレシア
出 演:カルロス・アレセス、アントニオ・デ・ラ・トレ、カロリーナ・バング、マヌエル・タリャフェ、アレハンドロ・テヘリア、エンリケ・ビレン 他
受 賞:【2010年/第67回ヴェネチア国際映画祭】銀獅子賞(アレックス・デ・ラ・イグレシア)、脚本賞(アレックス・デ・ラ・イグレシア)
1937年、スペイン内戦時。ハビエル少年の父は人気道化師だったが、公演中、政府軍に強制的に従軍させられ反乱軍と戦うハメに。ピエロの姿のまま鉈を振り回し、一小隊を全滅させるほどの大活躍を見せたが、力尽きて反乱軍の捕虜となってしまう。その後、ハビエルは、強制労働させられている父を救出しようとするが、失敗し、父を殺してしまう。心に傷を追ったハビエルは、父の言いつけ通りに“泣き虫ピエロ”となし、冴えない人生を送っていた。ある日彼は、人気道化師セルヒオ率いるサーカス団に入ることに。セルヒオは団の絶対支配者で、団員を服従させていたが、彼の人気によってサーカスが運営できている事実と、あまりの狂暴さ故に誰一人逆らうものはいなかった。ある時、セルヒオが団員兼愛人のナタリアに暴力を振るっている場面を目撃。ハビエルが彼女を介抱すると、2人の仲は急激に深まっていく。それに感づいたセルヒオは、嫉妬からなのかますます暴力を振るうようになり…というストーリー。
フランコ軍が大暴れする内戦時に、巻き込まれるピエロ。それが、ピエロの扮装のまま大鉈をブンブン振り回し、バッタバッタと反乱軍をなぎ倒していくというクレイジーな姿にしびれさせてもらった。これは面白いかも!と思ったのも束の間、内戦時代の話はスルっとおしまい。ハビエル少年がおっさんになった後に、時間が急激に進む。
暴君が支配するサーカス団と、純朴なおっさんハビエルの間の不協和音をずーっと聞き続けるような展開。その不協和音の発生元は愛人ナタリア。セルヒオに支配されてるのかな?と思いきや、実は暴力を振るわれながら犯されるのが、嫌いじゃない女。ただ、普段はあまりに暴力的すぎてうんざりしてるもんだから、物腰の柔らかくて何でも言うことを聞いてくれるハビエルと一緒にいるのも気分がいいな…と。うまいこと両方と付き合おうとしているクソ女。
もちろん、純朴おっさんのハビエルが、そんなことに気付くはずもなく、セルヒオと別れるべきだ!と真剣に考えちゃう。
そこからハビエルは暴走しはじめて、セルヒオを襲撃し瀕死の重傷を負わせてしまい、そのまま逃走。つっ裸で森に逃げ込み野人のような生活を送るという謎の展開に。ここで彼は気が狂ってしまった模様。一方のセルヒオも、命は落とさなかったものの二た目と見られない顔になってしまい、もちろんまともにピエロをやることも敵わず、こちらはこちらで凶暴性を増していく。なんつータイトルの作品だ…と思っていたのだが、本当にタイトル通り、2人にピエロが狂ってしまい、最後に決闘するという内容なのだ。
その後、両者はクレイジー度を増していくのだが、思い出したように、反乱勢力(元政府軍なのかな?あまりスペイン史に詳しくないし時代が微妙だからなんともわからん)が登場。内戦当時のハビエルの父を知っている人間とかが出てくる。私がこれは面白いと思った内戦時のエピソードは、単にハビエルが、父の狂気を引き継いでいるのだ!という設定のためだけだった模様(なんという無駄というか中途半端な演出だろう)。
特にハビエルの狂気は突き抜けてしまい。顔に刃物や熱したアイロンで傷とつけて“泣き虫ピエロ”を刻み、銃を乱射しながら街に繰り出すという展開に。この辺から話がぐちゃぐちゃになっていく。
最後には決闘するわけだが、いつのまにナタリアは、体に布をあんなにグルグル巻きにしていていたのか?とか、あのバイクのターボの人の行動に意味があったのか?単なる笑い要素だとしたら、あまりにスベってはいないか?という、大きな疑問を湧かせるオチに。
これがヴェネチア国際映画祭の脚本賞なんだよね。もうちょっとヨーロッパ史とかバックボーンが把握できていれば、ピンとくるものがあるんだろうか?
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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