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公開年:1994年
公開国:アメリカ
時 間:93分
監 督:ケヴィン・スミス
出 演:ブライアン・オハローラン、マリリン・ギリオッティ、リサ・スプーノアー、ジェフ・アンダーソン、ケヴィン・スミス、ジェイソン・ミューズ、スコット・モシャー、スコット・シャッフォ、アル・バーコウィッツ 他
受 賞:【1994年/第47回カンヌ国際映画祭】ユース賞[海外作品](ケヴィン・スミス)

  
  

ニュージャージー州のコンビニエンス・ストア“クイックストップ”で働く青年ダンテ・ヒックス。21歳の彼は、とある出来事でやる気を無くし、大学を休学している。ある日、休みのはずなのに、朝6時から店長の電話で叩き起こされ、休みを返上して働くハメに。その日は、友人たちと丸一日ホッケーをするはずだったのに。おまけに、その日はまるで厄日のようで、禁煙団体が抗議に訪れたり、恋人ベロニカの性癖を知ってしまったり、高校時代の恋人ケイトリンの婚約記事を見つけてしまったり、友人の葬式でエラいことになったり、子供にタバコを売った容疑をかけられて罰金を命ぜられたり…。隣のレンタルビデオ店で働くランダルは、何度も店を抜け出して遊びにきては大騒ぎをする始末。すっかり疲れきったところに、結婚するという記事が載った昔の恋人が店にやってきて…というストーリー。

ちょっと変な言い方かもしれないけど、映画のデビュー作ってこんな感じで撮ればいいんだよな…ていうお手本のような作品。店員の卑近な日常を題材にして、うまく膨らませているシナリオだ。決して痛快でもないし、問題作でもないし、コメディなのに大爆笑させられるわけでもないが、気負いすぎずに一本作り上げるというのが大事なんだと思う。
#リュック・ベッソンは、同じような長編デビュー作を白黒作品で撮ったわけだが(『最後の戦い』)、あれは非凡すぎて参考にならない。
たいした役者も使えないし、予算も技術も無いわけだから、シナリオとアングルと編集で勝負しなくてはならない。無い無いづくしを克服していく先に輝きが出現すれば、監督としてやっていける芽があるのかもしれない。

ダンテと客たちのやりとりが、軽妙で生き生きしているので飽きない。まあ、最後の山場として一人ご臨終しちゃうのだが、だからといって何が盛り上がるわけでもなけりゃ、教訓めいたことがあるわけじゃない。最後のランダルとの大喧嘩だって、“知るか、テメェが悪いんだろ”って言ってるだけだしね。

ただ、この監督さんの作品は、あまり見かけまへんな(笑)。『世界で一番パパが好き!』『コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら』くらいかな知っているのは。とはいえ、なかなか侮れない作品…ということで。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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