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公開年:1992年
公開国:アメリカ
時 間:132分
監 督:デヴィッド・セルツァー
出 演:マイケル・ダグラス、メラニー・グリフィス、ジョン・ギールグッド、リーアム・ニーソン、ジョエリー・リチャードソン、フランシス・ギナン、パトリック・ウィンチュウスキー、シルヴィア・シムズ、シーラ・アレン 他
受 賞:【1992年/第13回ラジー賞】ワースト作品賞、ワースト主演女優賞(メラニー・グリフィス)、ワースト監督賞(デヴィッド・セルツァー)、ワースト脚本賞(デヴィッド・セルツァー)
コピー:生きるために、愛。輝くために、勇気。戦火と悲しみの壮大なロマンの中で、今、男と女が燃えあがる。
1940年、ニューヨーク。第二次世界大戦の中、アメリカも参戦すべしという世論が強まっていた。ユダヤ系ドイツ人の父とアイルランド人の母の間に生まれたリンダは、ドイツ語ができたことから、弁護士リーランドの事務所に秘書として採用される。しかし、リーランドは数週間事務所を空けたり、不自然な口述筆記をさせるなど、弁護士らしからぬ行動をしていたため、勘の鋭いリンダは、彼を諜報部員だと見抜くのだった。秘密を共有した二人は、やがて上司と秘書という関係を超えて惹かれあうようになる。しかし、アメリカが参戦を決定。リーランドは米軍戦略事務局の大佐という本来の姿で、ヨーロッパ戦線に派遣される。自分の帰りは待つな…と言い残し旅立つリーランド。リンダはそのまま通信傍受の組織で働きながら、軍の通信の中からリーランドの情報を探し、彼の無事を祈る日々を繰り返すのだった。それから半年、帰国したリーランドと再会するリンダ。リーランドは、ドイツに潜伏させていた諜報員が殺害されたことから、新たな諜報員を選出して送り込む任務を担っていた。それを聞いたリンダは、ドイツにいる叔母一家を救い出すチャンスと考え、自ら志願するのだった…というストーリー。
ラジー賞のオンパレードだが、まったくバカにされるような出来映えではないと思う。意味不明。本作は面白いと思う。映画好きな女性が、その知識を発揮してスパイになっちゃうとか、スパイの上司と恋仲になっちゃうとか、メロドラマというか、まるでハーレクイーン小説だ。正直言って、本作のメラニー・グリフィスは美しいとはいい難い。もしかすると、女性は感情移入しにくかったりするのかもしれないが、まっすぐな性格とか、折れない心の持ち主であることは、うまく表れているのではなかろうか。さほど器量の良くない女性が、地位のある男性に大事にされながらも、お転婆を発揮して危険に飛び込んでいき、やっぱいピンチになる。だけど、男はそんなお転婆さんを見捨てることなく救いにくいる展開は、女心をくすぐる要素満載。これが、都合のよいプロットであることは認める。しかし、それは悪いことだろうか。映画とはそういう創作物なのではないのだろうか?
#ちなみに彼女は、現在アントニオ・バンデラスの嫁である。
老女のインタビューから始まる冒頭。もちろん彼女は主人公の後の姿である。ということは、彼女は絶対に死なない…ということが明白なわけで、それじゃサスペンスとして成立しないじゃないか!というツッコミもあるだろう。この後、彼女がいくらピンチになろうとも、絶対に死ぬことはない…それどことか長生きしちゃうんでしょ(笑)。だが、見せたいのそこじゃないのだ。ただ、舞台がナチスドイツであり、かつユダヤ迫害を扱っていることから、シリアスに受け止められてしまったのだと思う。あまりにもフィクションすぎる展開に、アンマッチさや不謹慎さすら感じた人がいたかもしれない。しかし、その先入観をとっぱらえば、ただの素人女性が、邦題のとおりに嵐のなかで輝いていく様子を十分に愉しめるはずだ。
どんどん、ヤバいところに足を踏み入れていく主人公。ただ無茶をするというだけでなく、常に、作戦に期限が切られているという設定も秀逸。適度な緊張感を醸成していると思う。もちろんその期限はギリギリのところで守られることはなく、次のヤバいところに踏み入れることに繋がる。
コメディと捉える人もいそうなくらいマンガで、まるで韓国ドラマかよ!ってところもあるのだが、肩の力を抜いて鑑賞すれば絶対に愉しめるハズ。ラジー賞のことは気にせずに観てほしい一作。
#このレベルの作品を平気で貶すセンスだから、私は常々、ラジー賞に存在意義など無い!と主張しているのだ。的外れな上に、微塵の愛も感じない否定など罪悪でしかない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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