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公開年:2011年
公開国:アメリカ
時 間:114分
監 督:ミカエル・ハフストローム
出 演:アンソニー・ホプキンス、コリン・オドナヒュー、アリシー・ブラガ、キアラン・ハインズ、トビー・ジョーンズ、ルトガー・ハウアー、マルタ・ガスティーニ、マリア・グラツィア・クチノッタ、アリアンナ・ヴェロネーシ、クリス・マークエット、トーレイ・デヴィート 他
家業の葬儀屋を継ぐことがいやで神学校に進んだものの、神父になりたくないマイケルは、卒業目前に司祭になることを辞退する。しかし、神学校の恩師の神父から、辞退する前にバチカンで行われているエクソシスト養成講座を受講してはどうかとを勧められ、ローマへとやって来る。悪魔憑きの存在自体に懐疑的な態度を示すマイケルは、一流のエクソシストと讃えられるルーカス神父を紹介される。ルーカス神父のもとを訪れたマイケルは、妊娠した少女の悪魔払いの現場に立ち会うことに。最初は精神的な疾患と考えていたマイケルだったが…というストーリー。
『エクソシスト』なんかを観て、異端なんじゃないの?と思っていたが、カトリック教会の中ではしっかりとした職務なんだね。まさか、そんな講座まで開かれているなんて夢にも思わなかったから、カトリックを馬鹿にしてる話なのかと、はじめは思っていたよ。でも、エンドロール前には、エクソシストという職務が厳然と存在し機能しているということが、しっかりと紹介されている。ちょっと驚き。でも、どう解釈しようが、狐憑きを払う自称霊能力者とかイタコとかと同じだし、土俗宗教のシンクレティズムの一つでしかないと思うことには、変わりなし。
本作は、エクソシストという職業、ひいてはカトリックのプロモーション以外の何者でもない。そう、“異端じゃないんだよ”というプロモーションである。その証拠に、カトリックに関わりの深い青年が、その無神論的な思考をエクソシストとの出会いとその経験により、考え方を改めるという、まさに“悔い改める”だけのストーリーである。悪魔憑きを扱った話というものは、何かの隠喩だったり、むしろ既存宗教への批判だったりと、客観的な視点を孕んでいることが多いのだが、これは単なるアピール。だから、映画としては、何も面白くない。
本作では、心理学的な考察を一切否定して、本当に悪魔憑きは存在するんだぜー…というノリで貫かれる。個人的には、医学的なケアの過程の一つとして位置付けるべきだと思うのだが、神を信じることは悪魔を信じるということだ…って、そういう扱いは、カトリックとしてもマイナスだと思うのだけどね。感覚の違いなのかな。理解できないわ。
少女をぶん殴ったルーカス神父。人間の悪事は悪魔の仕業であって、まともな神父でもこうなってしまうのですよ…って。だから、世の中の大悪人も悪魔にそそのかされているだけってこと、それこそ罪を憎んで人を憎まずです、許しましょう。そういう帰結になっちゃうけど、それは受け止められんなぁ。
カトリックの人ならば、エクソシストは本当にいるのね!と驚くのかもしれない。そしてその驚きだけで、ついていけるのかもしれない。でも、私は違うので愉しめなかったね。お薦めできず。
#こんなのに、出てるくらいなら、レクター博士、早う日本に来いや!と思うのは私だけか。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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