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image1565.png公開年:2009年
公開国:アメリカ
時 間:103分
監 督:マーク・ローレンス
出 演:ヒュー・グラント、サラ・ジェシカ・パーカー、サム・エリオット、メアリー・スティーンバージェン、エリザベス・モス、マイケル・ケリー、ウィルフォード・ブリムリー、セス・ギリアム、ケヴィン・ブラウン、スティーヴン・ボイヤー、シャロン・ウィルキンス、キム・ショウ 他
ノミネート:【2009年/第30回ラジー賞】ワースト主演女優賞(サラ・ジェシカ・パーカー)
コピー:「浮気したけど、妻が好き」そんなのアリですか?

弁護士ポールと不動産会社社長メリルのモーガン夫妻は、各々が雑誌の表紙を飾るほどの有名人で、理想のセレブカップルとしてニューヨーク中から注目を浴びていた。しかし、ポールの浮気が原因で、現在は別居中。なんとかメリルの気持ちを取り戻そうと躍起になるポールだったが、メリルはつれない態度を取り続ける。なんとかレストランでの食事をすることができたものの、その帰り道、二人は殺人現場を目撃。犯人に顔を見られてしまい、殺し屋から狙われるハメに。警察は二人に証人保護プログラム適用し、身分を隠してワイオミングへ移送するが、そこはとんでもないド田舎で…というストーリー。

アメリカ国内では評判がよろしくなかったらしい。確かに、タイトルもキャスティングもありがちなラブコメ然としてるし、私もまったく期待していなかった。しかし、ハードルが下がりきっていたせいかもしれないが、かなり愉しんだぞ。

冒頭の別居云々、ヨリを戻す云々のくだりははっきりいって陳腐だったが、いきなりの殺人現場目撃に証人保護プログラムという馬鹿馬鹿しい展開は、良い意味で“くだらない”。
サラ・ジェシカ・パーカーに『セックス・アンド・ザ・シティ』に通じる何かを求めて本作を観たなら、それはちょっと違う…と感じてしまうのかもしれない。でも、ヒュー・グラントの格好の良さも劣化しまくっていて完全にコメディ側に倒れちゃってるし、サラ・ジェシカ・パーカーだって単なるヒステリックで凝り固まった頭のヴィーガンの役。先入観を捨てれば、それなりにコメディ俳優に徹していて好感が持てる。
ラジー賞ワースト主演女優賞にノミネートされてるけど、私は他の作品の彼女よりよいデキだと思う。少なくとも『セックス・アンド・ザ・シティ』の彼女よりはいいと思う。

田舎のライフスタイルにに四苦八苦する様子をコメディ調に見せたかったんだろうけど、ワイオミングの大自然の美しさや“いい人”たちに癒されてしまい、そっちの方を楽しんでしまった。下卑た笑いじゃなくってほっこりした笑いという、予期せぬ方向性に。いい副産物ってかんじかな。
プロテスタントの共和党員に、アメリカン・アイドルを目指す少女。リアルなアメリカのド田舎ってあんな感じなんだと思う。特に、サム・エリオットとメアリー・スティーンバージェンの保安官夫婦がとてもいい味。その他のワイオミングの人たちも適度に田舎者で適度にいい人。

ベタベタなストーリーだし、ベタベタなキャスティング。だけど、ラブコメと殺し屋をこういう風に絡めたのって、案外ほかには無いかもしれない。ちょっと新鮮かも。
メリルが別の男と寝ていたことが判明した後のポールの反応。男なら「わかるわ~」って感じで、男性でも愉しめるライトなラブコメだね。お薦めしたい。



負けるな日本

 

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