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image2067.png公開年:2011年
公開国:中国
時 間:97分
監 督:デイヤン・エン
出 演:ケヴィン・スペイシー、ダニエル・ウー、コン・ベイビー、ピーター・ストーメア、ヤン・ニー、ケネス・ツァン 他





両親の事故死や妻の流産を経て、リーと妻との関係は冷め切っていた。おまけに会社では、不正の隠蔽に加担させられ良心の呵責でストレスが溜まる一方。精神的に追い込まれた彼は、自殺を図るが、偶然訪ねてきた隣の部屋に住んでいるという西洋人チャックに救われ、一命を取り留める。その後、リーが追い詰められる度にチャックが現れ、親身になってリーの相談相手となり、少しづつリーの心に明るさがもどってくる。そして、チャックは、仕事上の問題や妻との関係を修復するためのステップとして“世直し”を提案する。リーは手作りのコスチュームを着込み、市民へ奉仕するために、街にくりだすのだったが…というストーリー。

DVDジャケットの画像を見ると、『キック・アス』や『スーパー!』の二番煎じ、三番煎じとしか思えない。ただ、ケヴィン・スペイシーが出演していて、且つ中国映画ってどういうことだ…と。普通に考えれば、話題作になって然るべきなのに、それほどでもないのは何故か…と。ダメもとでの興味、それだけでレンタル。

ケヴィン・スペイシーが出ているくらいだから、もっと洗練されているのかと思ったが、状況説明のシーンなんかは、いかにも中国圏的編集。はっきりいって構成はダサい。かろうじてカメラワークが、ハリウッド然としているので、田舎臭くはない。これが救い。

(以下、ネタバレ)
そのまま、素人ヒーローとしての活躍を描くと思わせておいて、『シックス・センス』や『ファイト・クラブ』的な展開に。これが、まったく判らない演出になっていれば文句はないのだが、どうひっくり返しても予想がつくので、インパクトがない。妻が部分的に妄想だってことは誰でも気付いているのに(というか誰でも判るようにしているとしか思えないのに)、レストランのシーンで謎解き的に明かされても、ぜんぜん驚けない。

ちょうど半分が過ぎたあたりで、妄想だということに主人公が気付くのだが、『ビューティフル・マインド』くらい、前半はしっかり観客を騙して欲しい。そう、この作品は『ビューティフル・マインド』の構成をお手本にすべきなのだ。後半は、妄想との闘い、妻との間の問題、会社での出来事など、話の軸があちこちに飛んでズレまくり。ハッキリと方向性を定めるべきだった。八方丸く収めようとするから、ボケるのだ。ここまでやらかしているなら、痛みを伴わないオチなど、味わいもなにも生まれるはずがな。
街で豆腐屋を襲撃するくだりにいたっては、なんであそこまで不正な製品だと確信したのか意味不明なので、観ている側が一切共感できず、作品から心が離れてしまう。せめて、錯誤するのも仕方がない理由を演出すべきだった。

「実は守護天使なんだ」的な台詞があるのだが、本当に守護天使という設定なら、もっとそれを有効に生かすべき。それも単なる妄想の一部だというなら、エンドロール前のあれは要らないだろう。

中盤以降、非常に芸のない演出を見せられた。ハジけた設定のはずなのに、“マネごと”感満載で突き抜けた演出が一切ない。凡作といいたいところだが、片足が駄作エリアに落ちている。そりゃあ、日本未公開になるはずだわ。
#製作費の大半がケヴィン・スペイシーのギャラなのでは?

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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