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公開国:日本
時 間:99分
監 督:山田大樹
出 演:南原清隆、内村光良、江口洋介、山口智子、益岡徹、武田真治、浅野麻衣子、中尾彬 他
受 賞:【1992年/第16回日本アカデミー賞】新人俳優賞(内村光良、南原清隆)、話題賞[俳優](ウッチャンナンチャン)
ミリタリーおたく・星亨は自ら計画を立てた作戦遂行のため、人材を集める。格闘技おたく・近藤みのる、パソコンおたく・田川孝、無線おたく・水上令子、アイドルと改造車おたく・国城春夫と、田川が同伴した湯川りさは、本土から離れた島・井加江島の旅館の一室に集められる。星は、隣室に住んでいるバングラディシュ人のティナが、この島の網元・高松との間にできた息子・喜一を奪われたことを知り、奪還を手助けすることにしたのだった。各人いまいち納得できないながらも、とりあえず星に協力。令子が盗聴した電話の音声もとに、田川がパソコンで音声を合成。その音声を使いニセの電話で高松家の家人を外出させ、その間に近藤と星が赤ん坊を奪還する。そこまではうまくいったのだったが、国城が船を動かすことに失敗。港で喜一は再び奪われてしまう。何とか漁師たちの手からは逃れたものの、近藤以外のメンバーは計画続行を拒否し、東京へ戻るのだったが…というストーリー。
良くも悪くも時代を感じる。敵役の中尾彬演じる漁師の網本みたいなキャラは、アジア女性を妾にして子供産ませるという傍若無人ぶりだが、海外赴任して現地で隠し子を作ってトラブルになり問題になっていたのもこの頃か。
おたくという言葉が目立ってきた時期だが、この頃からすでに“マニア”との差があいまいになっており、“マニア”+“社会性が欠如しかけている人”をおたくと定義している模様。おたくの語源からはすでに完全に乖離していることがわかる(登場人物の誰一人として二人称が“おたく”な人はいない)。
山口智子が微塵もおたくじゃないのはご愛嬌だとしても、アイドルおたくと改造車おたくをミックスしているのはいかがなものか(改造車おおたくっのも何か変なんだけど)。アイドルおたくは作戦には微塵も関係ないが、当時おたくといえば宅八郎、宅八郎といえばアイドルおたくということで、はずすことができなかったんだろう。そして、フジテレビがアイドルをタイアップしたかったという事情があったんだろう。この頃ころから、タイアップ、ゴリ押しのフジテレビ。当時は、テレビ局としても二番手、三番手だったから、こういうなりふり構わずとか、下品なのが味だったんだけど、今でもこれやってるから嫌われるんだろうね。フジは。
フィギュアおたく・丹波は、島の模型こそつくるが、別にその能力で奪還作戦を助けたわけではなく、内通者役というのもいまいち。さらに内通者としては国城がそれ以上のことをやってしまうので、ますます丹波の影が薄くなる。どうも“七人のおたく”という看板に偽りあり…というか貫き通せていないのが、引っかかる。もうちょっとプロットを練られなかったものか。
最後の男つくって逃げようとしてたくだりは不要なんじゃなかろうか。それ差し込むなら、そのまま子供をおいて去ってしまうくらいの救いのなさがあってもよかったかと思う。
ただ、これだけ難点が散見されているにも関わらず、筋が面白いのは事実。もちろん『七人の侍』という元ネタの面白さであることは間違いないのだが、この荒削りさが、若さと勢いに繋がっている。ウッチャンナンチャンはもちろんいい味を出しているのだが、冷静に考えると浅野麻衣子以外のメインキャストは、今でも第一線で生き残っている。これって案外すごいことだとと思う。
これ、今こそ、リメイクか続編つくりゃいいのに…と思う。快作。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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