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公開国:アメリカ
時 間:94分
監 督:マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン
出 演:ケリー・マクドナルド、ビリー・コノリー、エマ・トンプソン、ケヴィン・マクキッド、クレイグ・ファーガソン、ロビー・コルトレーン、ジュリー・ウォルターズ 他
受 賞:【2012年/第70回ゴールデン・グローブ】アニメーション作品賞
【2012年/第66回英国アカデミー賞】長編アニメ賞
コピー:私が、守り抜く。
中世スコットランドにあるとある王国。メリダは、馬に乗って弓を射るのが大好きなお転婆な王女。母のエリノア王妃は、メリダに王女らしく優雅に振舞うように口うるさく躾けるので、二人はいつも衝突してばかり。そんなある日、王妃はメリダを結婚させようと、周辺にある三つの国の王子とお見合いを勝手にセッティングしてしまう。不満なメリダは馬に乗って森に逃げ込むと、不思議な鬼火に導かれて魔女の家に辿り着く。そして、メリダは魔女に、自由になるために母を変えて欲しいとお願いする。しかし、森と人間の間には魔法を使ってはならないという掟があり、王国全体に呪いがかかってしまい…というストーリー。
タレントが声優をやっていいことはほとんどないが、本作の大島優子や中川翔子みたいにたまに飛びぬけてウマい人がいるからこまる(笑)。特に本作の大島優子なんか、絶対話題集めのためだけにキャスティングしたに違いないのに、このデキだもの。拾い物にもほどがある。はじめのナレーションでアレ?と思ったけど、普通の会話の台詞になったら違和感は皆無。続けられるものなら、続けたほうがいと思う。
魔女が作ったケーキを食べたため、熊になってしまった王妃と三つ子。魔法の力で運命を変えようとしたために悲劇がおこる。熊退治で名を成した父王は、皮肉にも熊になった妻を殺そうとしまう。冷静に考えれば、グリム童話ばりのおそろしい展開だ。さて、どうなっちゃうのか?母は人間に戻れるのか?欧州民話をオペラにしたみたいな、ある意味スタンダードなお話。昨今ではめずらしいくらいの、素直で古典的なドキドキ展開で、灰汁も毒も薄いけど、悪くなかった。
また、ピクサー作品なのにピクサーっぽくないのも特徴か。
ディズニーにピクサーが吸収された後、完全にピクサー臭がなくなった初めての作品かも。
魔女の家に押しかけていったら、壷から音声ガイダンスみたいなメッセージが出てくるところとか、エンドロール後の木彫りの熊の宅配のくだりなんて、『シュレック』とかのワーナー作品みたいなノリ。
CG技術に関してはもう行き着くところまで行ってしまった感じで、逆に髪の毛とか物体の素材感がリアルすぎて、逆にアニメとして違和感バリバリになってしまってるレベル。実写のCG技術をそのまま適用するのは、方向性として何か間違っている気がするのだが。
変な表現だけど、質の良い凡作って感じ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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