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image0931.png公開年:2004年
公開国:アメリカ
時 間:114分
監 督:エリック・ブレス、J・マッキー・グルーバー
出 演:アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート、ウィリアム・リー・スコット、エルデン・ヘンソン、メローラ・ウォルターズ、エリック・ストルツ、ローガン・ラーマン、ナサニエル・デヴォー、イーサン・サプリー、カラム・キース・レニー、ケンドール・クロス、キャメロン・ブライト、ジョン・パトリック・アメドリ、ロレーナ・ゲイル 他
コピー:きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。
 それは、神にも許されない行為。

小学生のエヴァンは、時おり記憶が欠落してしまう“ブラックアウト”を起こしてしまう。記憶を無くしている時は、問題行動をしていることが多く、心配した母親は精神科へ連れて行く。原因は不明だったが、精神科医は日記をつけさせることを勧める。彼は13歳になったとき、幼馴染ケイリーの兄トミーのおこした出来事が原因で、ケイリーとh離れ離れになることに。別れ際エヴァンは「君を迎えに来る」といったが、時は流れ、結局そのまま出会うことは無く、別々の道を歩むことに。エヴァンは心理学を勉強する大学生になっていたが、あれ以降ブラックアウトを起こしてはいなかった。そんあある日、自分が起こさないこと書いていた日記を発見。懐かしく思い、読んでいると、日記の中の少年時代に逆戻りしてしまい…というストーリー。

二度目の鑑賞。最近、本作を評価する記事を見かけることが多く、内容をほとんど忘れていたので改めて。そんなに良かったかなぁ??と。

バタフライ理論を持ち出しているが、当時流行っていただけのことで、作中では、ドラえもんレベルの過去の改竄による現在の変化が描かれているにすぎない。かすかな動作が一見無関係な所に大きな変化をもたらすという理論とは程遠く、身の回りの出来事以外はほとんど変わりはない。
こういうと反論する人も多いだろうが、根本的にバタフライ理論自体は、検証不可能な理論であって、コンピュータシミュレーションで証明しようとしても、限られた材料の中でそれをやっているだけで、とても科学理論とは言えないと思う。何をどうひっくりかえしても結果は現在のこれ以外にないのだがら。仮に、過去の時点においてああだったならこうなっていただろうなんて、歴史の“if”以上に無意味なことである。よって、これを題材にお話を作ろうとすると、都合のよいタイムマシンを登場させなければならないわけだ。

じゃあ、こういうお話はつまらないか?と聞かれれば、本作はおもしろいと断言できる。ハッキリいってしまえば、科学理論がどうとか「細けーことはどうでもいいんだ」という、なぎ倒すだけの勢いがある。
状況を変えようとしてどツボにはまっていく様子は、グイっと引き込まれる。悲惨な状況に陥っているかつての友人を救うために良かれと思ってやっている“他愛”部分と、自分の望まない展開を回避するためにやっている“エゴ”が入り混じっているところや、父親の行動や自分の無意識でやっていた奇行が、きっちりと伏線にもなっている点も、おもしろい。

最後は、ハッピーエンド方向に傾けておいて、最後の最後で実は…というのが、この手の作品の王道だとは思うが、普通にハッピーエンドにしたことが果たしてよかったか…。この一点が難点でもあり、逆に2、3と続編を作りたくなる“隙”になっているんだと思う。

さすがに名作とまではいえないが、やりたいことがハッキリしている質のよいSFサスペンス。年代を越えて愉しめる良作だと思う。
#観てなかったけど、続編を観てみるかな。

 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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