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image1122.png公開年:2001年
公開国:アメリカ
時 間:168分
監 督:フランク・ダラボン
出 演:ジム・キャリー、マーティン・ランドー、ローリー・ホールデン、アレン・ガーフィールド、アマンダ・デトマー、ボブ・バラバン、ブレント・ブリスコー、ジェフリー・デマン、ハル・ホルブルック、ロン・リフキン、デヴィッド・オグデン・スタイアーズ、ジェームズ・ホイットモア、ジェリー・ブラック、キャサリン・デント、カール・ベリー 他
コピー:自分のことすら知らない男を、町の誰もが“希望”と呼んだ。
『ショーシャンクの空に』であきらめない“希望”を 『グリーンマイル』で“希望”が生み出した奇跡を そして2002年フランク・ダラボン監督が贈る3つめの希望のものがたり――

1951年ハリウッド。駆け出しの脚本家ピーターは、まだ大作を手掛けたことこそなかったが、夢の世界で仕事ができたことに満足し、幸福な時を過ごしていた。しかし、身に覚えがないのに、当時猛威を振るっていたレッドパージのリストにあがってしまい、業界から締め出されてしまう。絶望したピーターは、自暴自棄になり泥酔の末に車を走らせていると、橋の上で事故をおこしてそのまま河に転落してしまう。彼は見知らぬ海岸で目を醒まし、偶然通りかかった老人に助けられるが、事故のショックで記憶を無くしており、自分が何者かもわからない。しかし、町で治療を受けていると、一人の老人が、第二次大戦に出征し行方不明になった息子のルークだと言いはじめ…というストーリー。

アメリカには南北戦争やベトナム戦争やいろいろピンチはあったと思うが、第二のシーザーをつくらないために大統領の選出方法に腐心しているアメリカにおいて、マッカーシズムは最大のピンチ、それどころかこれによって“一度アメリカ憲法は死んだ”といってもよい。
政府と国民の契約関係…という意味においては、ピーターが審問会でぶちあげた演説の内容がすべて。ただ、それ以外の意味があって、大統領に権力が集まることをあれだけ警戒しているにもかかわらず、CIA長官が大統領よりも情報や権力が集まってしまうという、システム的欠陥がアメリカにはある。そして、このレッドパージも、議員と役人の暴走を阻むことができなかったというシステムの欠陥である。そして、一番目立つ形で被害を被ったのはハリウッド。

正直、ハリウッドも忸怩たる思いはあるあろうが、被害者であり加害者でもあるという触れるには痛すぎる歴史。でも、どうしても映画化しないといけなかったテーマ。しかし、あまりハードに糾弾すると自国を攻撃することになるし、変に煽ったところで今その敵はいないわけだし。主人公にジム・キャリーを据えたのは、ギスギスしがちなテーマに対して、少しガス抜きする意味もあるだろうな。でも、ちょっとガス抜きがすぎて、緊張感が削がれてしまったと思う。

それから、昨日の『マグノリア』と同様に、ちょっと長い。あと15分短くしたい。ラストの審問会を一番やりたかったことなのはわかる。実際に盛り上がるのだが、あそこだけが取ってつけたようなのがね。

いやいや、9年経とうが、父親はもちろん恋人や親友だって、間違わないと思うけどなぁ…という思いは避けられない。まあ、そうあってほしいという町の人の思いがあってね…というのは追々判ってくるんだけど、そういう違和感を頭の片隅に置きながら観せ続けるのは得策じゃなかったよね。
審問会の後にピーターが名前を出してしまったことによって、その人の人生を狂わせてしまったのは?という戸惑いに対して、都合よく片付けすぎた気もするし。

でも、色々文句は言ったけど、観終わったときのほっとした感には満足している。個人的には良作だと思う(今回で観たの2回目だもん)。
 

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