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image1872.png公開年:2011年
公開国:日本
時 間:99分
監 督:山口雄大
出 演:坂口拓、星野真里、蜷川みほ、須賀貴匡、ペ・ジョンミョン、播田美保、ミッキー・カーチス、山寺宏一、田山涼成 他
コピー:「地獄甲子園」から9年――さらに過激になり、ヤツらが帰ってきた!




キャッチボールで父親を死なせしまったため、野球を辞めた野球十兵衛。その後、各地で数々の凶悪犯罪を犯すが、17歳の時に逮捕され、矯正施設“鳥竜矯正学院高校”に送致される。十兵衛に野球の才能があることを知った校長は、彼を野球部に入れようとするが、十兵衛は拒否。しかし、生き別れの弟の居場所を知るために、矯正所同士の野球大会“非行甲子園”に出場することになる…というストーリー。

地獄甲子園のリメイクってことは、原作は漫☆画太郎ってことだね。リメイク元の『地獄甲子園』も観た記憶がないし、オリジナルの漫画も読んだことがあるような無いような(結構昔じゃね?)。でも、こんな話じゃなかった気がするんだけどな。

ただ、観て思うのは、“これじゃない感”。全然、漫☆画太郎の作風が感じられないんだもん。
漫☆画太郎のオモシロさを生かしたいなら、(実は)猛烈に高い画力と、コマのテンポを映像でもうまく再現しないといけないと思う。でも、とても漫☆画太郎のキャラクターを模したとは思えない。校長とか看守長とかぜんぜん画太郎のババァじゃねえしなぁ。見た目の役作りが出来ていないだけでなく、星野真里が名優に見えるくらい、他の俳優の演技がポンコツすぎる。
じゃあ、見た目が再現できないなら、笑いとアクションのテンポで…ってことになるのだが、本作の編集はものすごく悪い。笑いのタイミングも、アクションの流れも、つんのめってる感じ。

大体にして、ギャグ漫画のくせに一切笑えない。いや、笑わそうとしているのわかるのだが、クスりともこない。アメリカ人が観ることも想定しているから…とか言いそうだけど、そんな言い訳は通用しない。根本的ない笑いのセンスないように思える。いやいや、スプラッタ的な表現が演出のメインだから!という言い訳をするかもしれないけど、笑いのセンスをエログロ表現で補おうとしているだけにしかみえない。この笑いのセンス、韓国のコメディ映画を観ているときと同じ感覚だなぁ。
所々で、在日朝鮮人だとか北朝鮮ネタを挟んでくるのだが、その意味もメリットもよくわからんし。もしかしてそっちの人が作ってるのかしら。いずれにせよ、いい物を作ろうっていう姿勢でキャスティングされている感じじゃなくて、別のコネクションを重視して、仲間内で集めてるっていう印象がする。

なにか、“SUSHI TYPHOON”とかいう、コンセプトレーベルらしいんだけど、こういうセンスが日本のサブカルチャーだぜ!っていう顔しているのがちょっと不快かな。なんか自分で“COOL JAPAN”とか言っちゃってるくらい、こっぱずかしく感じる。
まあ、別にこんな出来映えでも、漫☆画太郎の原作が毀損されるわけでもないだろうし、小額なりとも懐が潤うんだろうし、それはそれでいいんだけど。

100円でレンタルしたけど、その価値は無かった。せめて、もう一歩、色々諦めないで作りこみして欲しかった(手なんか抜いていないっていうかもしれないけど、そう見えないんだからしょうがない)。本当につまらなかったよ。まるでお薦めできない。

#得したのは星野真里だけだと思う。異様にかわいく見える。この仕事を受けた事務所がスゴいと思う。

 

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