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公開年:2012年
公開国:アメリカ
時 間:108分
監 督:ロブ・ライナー
出 演:モーガン・フリーマン、ヴァージニア・マドセン、マデリン・キャロル、キーナン・トンプソン、エマ・ファーマン、C・J・ウィルソン、アッシュ・クリスチャン、デバーゴ・サンヤル、フレッド・ウィラード、ジェシカ・ヘクト、クリストファー・マッキャン、ケヴィン・ポラック、ボイド・ホルブルック 他
甥と叔父の関係にある二人の男性が避暑地にやってくる。足が不自由な叔父のモンテ・ワイルドホーンは有名な小説家だったが、妻を亡くしてからアルコールにおぼれ、創作意欲を完全に失っていた。ヘンリーは、モンテが少しでも以前の叔父に戻れるように、避暑地で夏を過ごすことを勧めたのだ。そして、タイプライターを別荘に置くことも忘れない。別荘の隣家には、シャーロットという女性とその3人の娘が住んでいた。次女と三女はモンテに興味津々で、特に次女はモンテが小説家であることを知って、小説の書き方を教えて欲しいと小遣いを払って懇願する。渋々ながらレッスンを開始する一方で、モンテは彼女たちとの交流を深めるにつれて、シャーロットに惹かれていくのだった…というストーリー。
日本では劇場未公開作品。『スタンド・バイ・ミー』『ミザリー』のロブ・ライナー監督でモーガン・フリーマン主演だからといって、これをヒットさせる!と公開に踏み切るのは確かにむずかしい。だって、最初から最後まで大した事件がおこらないんだもの。
イマイチな作品でも、トガった内容ならば、単館上映はあり得ると思うが、最後までふわっとしたハートウォーミングに終始するので難しかろう。
#ちなみにロブ・ライナーが『最高の人生の見つけ方』の監督だったから、本作の邦題になっている模様。実に無能。
だからといって悪い作品かと聞かれれば、そんなことはまったく無い。心温まるいい作品だと思う。心が頑なになってしまった老人の心が、避暑地で出会った隣人との付き合いと経て、ほぐれていく様子は、観客の心もほぐしてく。教科書的な批評になってしまうけど、実際そうだから仕方が無い。
頑固親父で通すのかと思ったら、ジジィってば結構柔軟だし素直。モメごとをおこしてまで我を通すのは、かえって面倒くさいと思っている模様。極めて現実的。
シャーロットのほうも、離婚問題でドロドロ展開になるのかと思いきや、弁護士を通し常識的に事を進めていく。離婚交渉にともなう、母娘の軋轢も、母親の娘時代の日記を発見することで、穏便に収束する。
あまりにも都合のよい展開だが、都合が良すぎて、観客の心がかき乱されることはない。でも、稚拙な演出で判っていながらもイライラさせられるよりはずっとましで、たまにはこういうさざ波のような作品は、心の栄養になると思う。
モンテは経済的には困窮してるんだけど、昔のヒット小説の権利を売りさえすれば、気持ち一つでリッチマンになれる。もう、普通に考えたら、いつでも安泰な人生をはじめられる人なんだよね。
#足が不自由(というか下半身不随)なだけに、下世話な展開にはまずならないし、まあ、とにかく安心して観ることができる。
確かに劇場公開に不向きだが、裏を返せば、だからこそレンタルで観るべき作品といえる。ほっこりしたよ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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