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公開年:2000年
公開国:アメリカ
時 間:121分
監 督:ラッセ・ハルストレ
出 演:ジュリエット・ビノシュ、ヴィクトワール・ティヴィソル、ジョニー・デップ、アルフレッド・モリナ、ヒュー・オコナー、レナ・オリン、ピーター・ストーメア、ジュディ・デンチ、キャリー=アン・モス、レスリー・キャロン、ジョン・ウッド 他
ノミネート:【2000年/第73回アカデミー賞】作品賞、主演女優賞(ジュリエット・ビノシュ)、助演女優賞(ジュディ・デンチ)、脚色賞(ロバート・ネルソン・ジェイコブス)、作曲賞(レイチェル・ポートマン)
【2000年/第58回ゴールデン・グローブ】作品賞[コメディ/ミュージカル]、女優賞[コメディ/ミュージカル](ジュリエット・ビノシュ)、助演女優賞(ジュディ・デンチ)、音楽賞(レイチェル・ポートマン)
【2000年/第54回英国アカデミー賞】助演女優賞(ジュディ・デンチ、レナ・オリン)、脚色賞(ロバート・ネルソン・ジェイコブス)、撮影賞(ロジャー・プラット)、プロダクションデザイン賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアー賞
コピー:おいしい幸せ、召し上がれ
カトリックの因習が根付くフランス郊外の小さな村に、ある日突然、母娘がやってくる。母ヴィアンヌは空き店舗を借り、チョコレート・ショップを開店する。一切の娯楽を堕落と見なす村長は、チョコレート・ショップを良しとしなかったが、ヴィアンヌの作るチェコの魔法のような味わいに、村人たちは虜になってしまう。徐々にヴィアンヌに心を開く村人も現れ、村の雰囲気も和らぎはじめたのだが…というストーリー。
どうしてもチョコが食べたくなって、ムハムハ頬張りながら見た。吹き出物が出そう。
ハルストレム監督といえば、『ギルバート・グレイプ』『サイダーハウス・ルール』『シッピング・ニュース』と、イタかったりエグかったりする展開が多い。それに比べれば、本作は、病死する人こそあれど無碍に殺されたりレイプされたりする人は登場しなくて、それだけで、まるで童話のように思える。
革新者というか、まさに新しい風を吹かせる人間には、苦悩が付き物だ…という作品。風のように街から街へ渡り歩くDNA。その設定がおもしろくて、リアルとファンタジーの狭間をうまく演出していると思う。
カトリックをピンポイント攻撃してしまうとアレだけど、もっともらしいことを言って権力を振りかざすだけで、人に手を差し伸べる本質を忘れてしまった者が、どこの誰を救えるか!弊害しかないだろ!というメッセージを私は受け取った。それについてはいたく同意する。
なんてことのない普通の映画と評価する人も多いのだが、私はそうは思わない。人間のコミュニケーションの目的は、各々の心に変化がおこること。いまいちつまらないという人は、人が人と関わることによって引き起こされる内面の変化を、元々あまりおもしろいと感じない人かもしれない。ここまで、評価の差が生じるということは、素養の差が影響しているのだと思う。ある意味、人間の本質に響く作品なのかな…と。
本作に登場する様々な人の心がどう変化するか(またはしないのか)が一様ではないのが、またおもしろい。実は、観るのは二度目なのだが(10年近く前に観たので、ほぼ内容は忘れていた)、前回よりも味わい深く観ることができたと思う。それもこれも、観ている私の側に変化があったからだと思う。
本作は、先々まで観続けられる映画で、後年になればなるほど評価が上がっていくだろう。ジョニー・デップが浮いているとか、そういうところに目がいっているうちは、本作は愉しめないと思うので、そういう人は一旦観るのをやめて、4年後くらいに観直すといい。過去に観て低評価だった人に、もう一回観ることをあえてお薦め。
#唯一、フランスが舞台という点には違和感があるけどね。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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