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公開年:2007年
公開国:アメリカ
時 間:85分
監 督:ジェームズ・C・ストラウス
出 演:ジョン・キューザック、シェラン・オキーフ、グレイシー・ベドナルジク、アレッサンドロ・ニヴォラ、マリサ・トメイ、メアリー・ケイ・プレイス 他 他
ノミネート: 【2007年/第65回ゴールデン・グローブ】音楽賞(クリント・イーストウッド)、歌曲賞(詞:キャロル・ベイヤー・セイガー、曲:クリント・イーストウッド“Grace Is Gone”)
【2007年/第13回放送映画批評家協会賞】音楽賞(クリント・イーストウッド)
コピー: 笑うとき 目覚めるとき 眠るとき 海を眺めるとき 必ずママを思い出します
イラクから突然届いた母の戦死。悲嘆に暮れる父親が、娘に真実を告げる時を迎える
シカゴのホームセンターで働くスタンレーは、妻グレイスと2歳の長女ハイディ、8歳の次女ドーンの四人家族だが、軍人である妻は現在イラクに出征中。しかし、妻グレイスの戦死の報が伝えられる。妻の死を受け止められないスタンレーは、どうしても2人の娘にその事実を伝えることができない。とりあえず外出しようと娘達を食事に連れ出すが、突然、かねてからドーンが行きたがっていたフロリダの遊園地を目指して家族旅行を始めてしまう…というストーリー。
家族を喪失する悲しさ、現実に向き合うことの恐怖、死を受け止めるだけでなく受け止めさせることへのとまどい。大人だって子供だって、人の死や人生の岐路の前では、同じような子羊だ。そのような、けっして人格的に成熟しているとは言いがたい父親をジョン・キューザックが好演している。
加えて反戦映画でもあり、それらが父娘のロードムービーとして展開される。いろいろな要素が重層的に織り成されており、ものすごくシンプルな内容のはずなんだけど、なかなか侮れない作品。あらすじだけ読んでものすごく重い内容を予測していたのだが、そうでもなかった点にも好感が持てる。
盛りだくさんなのは良いが、個々の要素があまり強く主張していないのも事実。特にこの反戦メッセージ部分がサラっとしている点を、踏み込みが甘いと捉えるか、両方をバランスよく描いたと感じるかで、印象は異なるだろう。
私も、受け止めるしかないツラさとか、政府批判が家族のアイデンティティ喪失に繋がってしまう矛盾とか、そういう反戦部分にもっと切り込んでもよいかな…と思いながらみていたのだが、かといってどちらかに倒してしまうと、絶妙な味のバランスが崩れてしまうような気もして判断にこまった。
まあ、丸投げしちゃうようで申し訳ないのだが、そのあたりの評価はそれぞれの判断におまかせということで(本当に人によって重きを置くポイントがかなり異なると思うので)。とりあえずお薦め。及第点越えは保証する。
#最後の無音状態は、ベタベタな演出ながら効果抜群で、『秋深き』のスタッフ陣の首根っこを掴んで見せたい気分になった。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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