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公開国:アメリカ
時 間:102分
監 督:ロブ・コーエン
出 演:タイラー・ペリー、マシュー・フォックス、エドワード・バーンズ、レイチェル・ニコルズ、シシリー・タイソン、カーメン・イジョゴ、ジャンカルロ・エスポジート、ジョン・C・マッギンレー、ステファニー・ジェイコブセン、ヴェルナー・ダーエン、ジャン・レノ、ボニー・ベントレー 他
ノミネート:【2012年/第33回ラジー賞】ワースト主演男優賞(タイラー・ペリー:女装じゃないほうで『Tyler Perry's Good Deeds』に対しても)
ワシントン警察の刑事アレックス・クロスは、心理学学士のキャリアを生かすために、FBIへの転属を考えている。そんな中、被害女性の指が全て切り落とされるという猟奇殺人事件が発生。特殊な薬物によって意識を残しながら肉体だけを動かなくした上での犯行とみられた。アレックスは、現場に残されたヒントから、フランス人資産家メルシエが次のターゲットになっていることに気づき、彼の警護に向かう。さらに、アレックスは持ち前のプロファイリング能力で、犯人の実像に迫っていくが、そのせいで彼の家族にも危険が迫り…というストーリー。
アレックス・クロス刑事シリーズという小説があって、モーガン・フリーマンの『コレクター』『スパイダー』がそのシリーズらしいが、本作を観ても、微塵の繋がりも感じられない。
はじめに言ってしまうが、パっとしない内容。パっとしない点を挙げればキリがない。人気原作に胡坐をかいてしまったのかもしれないが、それにしても…である。
タイラー・ペリー演じる主人公はもっさりしたイメージでアクションは期待できない。役柄的にも心理学学士のキャリアを生かすためにFBIに移籍しようとしている男なので、もっさりしていてもいいのだが、その割には展開されるプロファイリングとやらが素人レベル。現場写真の件だって所詮パズルであって心理学とは無関係。そして中途半端にフィジカルを使いたがる。
一応、バディ物なんだけど、相棒のトミーのキャラが全然立っていない。幼稚園の頃からの幼馴染ということなので、もうちょっと色のついたキャラでよいと思うのだが、ただの凡庸な捜査官でしかない。心が通じ合っている故の何か…みたいな展開もない。
(以下ネタバレ)
ストーリー展開はかなりエグくて、アレックスの妻も、トミーの恋人(同僚)も犯人に殺されてしまう。普通は近しいものが犯人になってしまうと捜査から外されるのが普通だが、そうはならない。その点はご愛嬌だとしても、愛するものを殺された二人が、荒れ狂ったように強引な捜査をするのかと思いきや、結構冷静で全然“バーニング”してくれない(笑)。
アレックスの心理学士という設定も足枷になっており、その持ち味を出そうとすれば、冷静にならざるを得ない。じゃあ、相棒トミーが暴れるのか?といえば、彼は別に特別な能力や胆力があるわけじゃないので、目だったことはしない。
心理学的なアプローチのつもりだろうが、“電車だ!”とか心理学には全然関係なくて、もうここまでくるとその設定は無用なんじゃじゃないかとすら思えてくる。
で、心理戦では盛り上がらなかったので、サリバンとの直接対決でアクションを!となるわけでが、そっちも中途半端。闇とはいえプロの格闘技イベントに飛び入りして、何階級も上の選手に勝っちゃう犯人が、もっさり警官と五分に渡り合える展開が不自然。せめて、そこそこの格闘技の経験があるとか、知恵をつかった戦闘をさせるとか、色々工夫のしようはあっただろうに。
で、とってつけたようなビッグネームのジャン・レノを黒幕にして、強引にオチをつけるのだが、州警察なのか市警察なのかしらないけど何でおまえらごときがタイ警察と連携できるのかと…。FBIから熱烈に引き抜きがあったが断っていて、協力してくれたら移籍しますわ…と協力させる…とか、いろいろ整合性は取れるでしょ。
そして、最後の相棒。「おれもFBIにチャレンジしてみるよ…」。知らんがな。まあ、素人同然の脚本ですわ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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