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公開国:イギリス、フランス
時 間:80分
監 督:シルヴァン・ショメ
出 演:ジャン=クロード・ドンダ、エイリー・ランキン、レイモンド・マーンズ、ダンカン・マクニール、ジェームズ・T・ミューア 他
受 賞:【2010年/第77回NY批評家協会賞】アニメーション賞
【2010年/第23回ヨーロッパ映画賞】長編アニメ賞(シルヴァン・ショメ)
【2010年/第36回セザール賞】長編アニメ賞(シルヴァン・ショメ)
コピー:これが最後の手品(イリュージョン)。
1950年代のパリ。昔ながらの地味なマジックを生業とする老手品師タチシェフは、ロックショーの幕間や場末のバーなど、ドサ廻りの日々。そんなある日、スコットランドの離島にあるバーでの仕事が入る。最近電気が開通したばかりのド田舎なので、タチシェフの古臭い手品でも村人たちは喝采する。タチシェフはバーの一室に宿を取ったが、そのバーには小間使いの少女アリスがいた。アリスはタチチェフを、何でも願いごとを叶えてくれる魔法使いだと思い込み、タチチェフが島を去るときに一緒に付いてきてしまう。フランス語のわからないアリスを放っておくわけにもいかず、エジンバラのタチチェフの部屋で一緒に暮らし始めることに。しかし、手品師のギャラではアリスを養うことができないため、彼は馴れない仕事に就くのだったが…というストーリー。
ジャック・タチというフランスの映画監督・俳優が実娘に残した脚本を映画化したということだが、根本的にジャック・タチを私は知らない。タチチェフには生き別れた娘がいて…という設定のようだが、その点も少しわかりにく。
シルヴァン・ショメのセンスは爆発しており、レイトン教授のゲームのような空間が広がる(レイトンがパクってるんだけど)。思わず画面のあやしいところをツンツンして、ヒントコインを探したくなってしまう。
『ベルヴィル・ランデブー』のときとは違い、車や汽車にCGの原画を使っている模様。おそらく彩色もコンピュータかな。別に、独特の味が毀損されているわけではないし、ヌルヌルと自動車や電車が動くことで、ものすごく奥行き、広がりのある舞台に感じられた。
#絵に集中したいから、吹き替えを着けて欲しい作品だ。
しかし、さすがに全編に漂う空気感が地味で緩すぎ。刺激のかけらも無く、目が飽きてしまう。正直、話がわからんくなって数度、チャプターを戻した。
言葉も通じない純真な少女が付いてきちゃう。こまったけど生き別れた娘とダブっちゃって無碍にはできない。食わせるために働こうか。でも、手品以外に仕事したことないし、もう年だし…、、って挫けそうになったところで、少女に彼氏ができたみたい。ああ、よかったよかった…って、そんなプロットだよね。この程度のプロットなら80分もダラダラやらないで、45分くらいでスパっとまとめたほうが、いい味が出たんじゃないかと思うのだが…。
ちょとやさしくされたからって、付いてきちゃう女の子ってのも、かなり怖いが、そこを否定すると話が進まないので良しとする。
なんで、手品師さんは、去ってしまったのか。少女のために、それなりにお金が必要になって、ガラにもなく働いたら疲れちゃったってこと?(だよな)。でも、言葉も満足に話せない、仕事もなく家賃も払えないであろう娘を放置して去っていく感覚がわからん。少女に親しい男がいる“らしい”と知っただけで、その男が面倒みてくれると決まったわけでもない。男がいるなら、なんとかなるやろ!と、元のお気楽な生活に戻ったっていうなら、けっこうクソ人間だ。
この脚本が、ジャック・タチなる人物が自分の娘に向けて書いたシナリオだとすると、あまりかまってあげられなかった娘への“言い訳”だし、言い訳なのに結局諦めて半ば投げ出しちゃうって内容はちっとも反省しているようには思えず、むしろ追い討ちな気がしてしまうのだが…。
#ウサギを野に放ったので廃業するのかとおもったら、遁走(?)した電車の中で、マジックに意欲満々になってるし。終盤は醜い言い訳のオンパレードに見える。
私の修行が足りないのか、本作のペーソスってのが、いまいち理解できない。
#ウサギが腸詰を喰うかなぁ…。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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