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公開年:2008年
公開国:アメリカ
時 間:96分
監 督:バイロン・ハワード、クリス・ウィリアムズ
出 演:ジョン・トラヴォルタ、マイリー・サイラス、スージー・エスマン、マーク・ウォルトン、マルコム・マクダウェル、ジェームズ・リプトン、グレッグ・ジャーマン 他
ノミネート:【2008年/第81回アカデミー賞】長編アニメ賞
【2008年/第66回ゴールデン・グローブ】歌曲賞(Jeffrey Steele、マイリー・サイラス“I Thought I Lost You”[曲/詞])、アニメーション作品賞
【2008年/第14回放送映画批評家協会賞】歌曲賞(ジョン・トラヴォルタ、Jeffrey Steele、マイリー・サイラス“I Thought I Lost You”)、長編アニメ賞
コピー:『ずっと家族だって、信じてる』
ボルトはTVドラマでスーパードッグを演じているスター犬。しかし、ボルトはハリウッドのスタジオで育っており、本当に自分が飼い主の少女ペニーを悪の組織から守るために改造された犬だと信じきっている。それは、ボルトがリアルな演技をするように、製作スタッフがそう思い込ませているのだ。人気子役のペニーは、外の世界を知らないボルトのことを不憫に思っていた。そんなある日、ちょっとした間違いでダンボールに閉じ込められてしまい、そのままニューヨークまで搬送されてしまう。初めて外の世界に接触したボルトは、自分のスーパーパワーが発動しないことに困惑しつつ、ペニーがいるハリウッドを目指すことに。街で出会った野良猫ミトンズに道案内を命じるのだったが…というストーリー。
ピクサーがディズニーの完全子会社になった後の一発目の作品で、ジョン・ラセターが一から十まで携わった作品なのに、ピクサーの良さが皆無な作品。
まず、ボルトの設定がしっくりこない。ピクサーの勘違いキャラといえば、『トイ・ストーリー』のバズが思い出されるが、彼のような微笑ましさや愉快さは皆無。だって、貪欲な人間の都合で、スタジオの中で閉じ込められて、且つ騙されている状態なんだもの。『トゥルーマンショー』を思い浮かべる人が多かったと思うが、子供向けの設定としては、あまりにも可哀想で救いのないシチュエーション。
共演者の女の子もボルトのことを可哀想だと言っているが、結局はボルトで稼いでいる側の人間である。ボルトはなんとかペニーを救おうと気の遠くなるようなはるか彼方のハリウッドを目指す。騙されていたのに。搾取されていたのに。なんかせつない…それ以外にどういう感情が湧くというのだろう。ペニーのところにいったからって、意味があるのか?それほど、ペニーとボルトの間に絶対的な絆があったようには見えないから、騙されても虐待されても、ただ飼い主を守ろうとする健気な犬…にしか見えない。
スーパーパワーが発揮されたような偶然が度々おこって、ボルトの勘違いは続くのだが、これも面白くない。だって、不幸な勘違いが継続されるだけなんだもん。楽しいわけがない。
だいたい勘違いキャラが主役で、観ている子供たちは感情移入できるとは思えない。
騙していた女の子を救ってめでたしめでたし、役者も辞められてめでたしめでたしというオチで、ごまかされてしまいそうになるが、ボルトがそれを意図したわけではなく、単にペニーを救おうとして、結果オーライだっただけ。ただただ忠犬っぷりを発揮して、偶然で幸せになっただけ。それ、おもしろいか?
それに、別の犬が同じように騙されることになったわけだが、そういう不幸な犬が新たに生まれることについては、どうでもいいのか?自分がよければそれでいいんだな?色々、変なメッセージを発する結果になっている。何か、色々ひっかかる作品。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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