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公開年:2009年
公開国:日本、カナダ
時 間:112分
監 督:角川春樹
出 演:大森南朋、松雪泰子、宮迫博之、忍成修吾、螢雪次朗、野村祐人、大友康平、伊藤明賢、矢島健一、鹿賀丈史 他
コピー:追うも警官、追われるも警官。
北海道警察による組織ぐるみの裏金工作疑惑が浮上したため、道議会は、その真偽を問うべく現職警官の証人とする“百条委員会”の開催を決定する。開催の2日前、札幌市内のアパートで婦警の水村巡査の死体が発見される。道警の上層部は、早々に元交際相手の津久井巡査を容疑者と断定し、拳銃所持と覚せい剤摂取の疑いがあるとして、異例の射殺命令が下す。過去に津久井と任務を遂行した経験のある佐伯は、迅速すぎる動きを不審に感じ、元道警の警察官がマスターを務めるバーへ同僚たちを集める。翌日行われる百条委員会の関連性を疑い、今後の身の振り方を話し合っていると、バーの奥から津久井本人が姿を現わし…というストーリー。
ちょっと邦画が続く。
まあ、原作がおもしろいのだろうな…ということは何となく伝わってくる。派手なドンパチはないけれど、『あるいは裏切りという名の犬』のような、フランスの刑事モノみたいな感じもしないわけではい。
残り時間が少ない中、誰が黒幕か?誰が裏切るのか?という緊迫感満載の展開が!!となって然るべきなのだが、残念ながらそうはならない。時間が無いはずなのに、主人公達はけっこうのんびりしていたりして、ピリピリとした世界観がまったく表現できていない。
演出的な問題はそれだけではなくて、角川春樹、わかってないなぁ…というのが、率直な印象。ラストのダサい妄想的な演出など、まともな神経の人間のセンスとは思えない。
どんな手口でどれだけやってるか、裏金作ってる当事者でさえ把握できないくらいの状態になってるから、こんな裏金天国なのである。個々人は軽微な逸脱くらいにしか思っていないが、俯瞰でみると巨悪。だから、悪魔というのははっきりとした形をもたないからこそ恐ろしいのだ…という表現にしなければいけないのであって、あの人が黒幕でした…みたいな表現は一番の禁忌だと思う。
一応フィクションとはいえ、実在の組織で実際にあった悪事をモチーフにして、さらにそれをご当地で撮影しているのだから、もっと詳細な部分までリアルを追求すべきではなかったのだろうか。
これは、TVの2時間ドラマならセーフだと思うが、劇場公開作としては信じられないレベル。自分にどんな才能があると思ってメガホンを取ったのか、よくわからない角川春樹。演者さんたちには悪いけど、これは見る価値のない作品。仮に地上は放送があったとして、深夜じゃないと堪えられまへん。
#松山ケンイチの無駄遣いぶりがハンパない。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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