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公開年:2010年
公開国:日本、カナダ
時 間:109分
監 督:荻上直子
出 演:アレックス・ハウス、タチアナ・マズラニー、デヴィッド・レンドル、サチ・パーカー、もたいまさこ 他
コピー:「みんな、ホントウの自分で、おやんなさい」
引きこもりの兄モーリー、オタクの弟レイ、気の強い妹のリサの3兄妹は、日本人の母を亡くしてしまう。家には亡くなる直前に日本から呼び寄せた祖母“ばーちゃん”がいたが、彼女は英語が話せないため、3兄妹とコミュニケーションをとることが難しい。弟レイは研究室勤務で一人暮らしをしていたが、アパートが火事になってしまったため、他の兄弟とばーちゃんが住む実家で同居することに。トイレが異常に長く、出てくると何故か必ず深いため息をつくばーちゃんだったが、徐々に3兄妹と心を通わせはじめ…というストーリー。
荻上直子監督は、独特なゆるい空気感の『かもめ食堂』でスマッシュヒットを飛ばし、それこそ“おいしそう”ブームをつくったわけだが、続く『めがね』でも、変わり映えのしない作品と作ってしまい、私の中では評価がダダ下がり。次の監督作品こを正念場だと指摘していたが、さてどうなったか。
北欧や南の島などの、いかにもゆるゆるな舞台ではなく、日常社会の北米に(アメリカなんだかカナダなんだかよくわからんけどね)。そして主役の兄弟たちの配役も欧米人。そのアプリローチはよしとしよう。
しかし、3兄弟という設定は『ダージリン急行』を、血の繋がっていない兄弟という設定も『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』をあからさまに想起させ、オマージュとかそんなレベルではない。なんでこんなことをしたのか意味不明。
そこに、すし・アニメ・焼き餃子・エアギター・ひきこもり・ウォシュレットと、現代の日本らしさをぐちゃぐちゃと放り込んでみる。
まるで、アマチュアのシナリオライターが思いつくようなコンセプトである。あまりにベタベタすぎて、自らハードルを上げたようなもの。当然それを越えて来るんだろうと思ったのだが、完全にハードルの下を走り抜けちゃった。それなりにまとめあげたことは評価できなくもないが、なんでわざわざこんなことしてるのか、よくわからん。そんな感じ。
この監督は、自分に制限をかけて映画を作らねばいけないのではなかろうか。
①おいしそうな食べ物でごまかさない。
②奇を衒った行動でごかまさない。
③三谷幸喜作品に出てくるような俳優を使用しない。
何回つくっても同じような物しかできないなら、今後は同好会活動として映画をお撮りにになるか、これまでの3作を思い出にしてメガホンを置くことをお考えになられたほうがよい。そして、後輩のためにそのメガホンを手渡したほうが日本映画界のためになるだろう。残念ながら、別に観なくて良い。ウェス・アンダーソンのファンとしては、どうも鼻につく。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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