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公開年:2007年
公開国:イスラエル、フランス
時 間:87分
監 督:エラン・コリリン
出 演:サッソン・ガーベイ、ロニ・エルカベッツ、サーレフ・バクリ、カリファ・ナトゥール 他
受 賞:【2007年/第20回ヨーロッパ映画賞】男優賞(サッソン・ガーベイ)、ディスカバリー賞(エラン・コリリン)
【2007年/第20回東京国際映画祭】東京サクラグランプリ
コピー:エジプトからやってきた音楽隊が届けたものは、人が恋しくて、家族が大切で、そんな当たり前のことが大事に思える素敵な夜でした。
カンヌの審査員も一目惚れした、平和と希望の物語
イスラエルに新設されたアラブ文化センターに招かれたエジプトの警察音楽隊。イスラエルの空港に降り立つが、手違いで空港に迎えが着ておらず、自力で目的地に向かうことに。彼らの乗ったバスはネゲヴ砂漠近くのホテルもすらない辺境の町に到着。途方に暮れた一行は、食堂の女主人ディナに助けを求める。音楽隊は3組に分かれ、食堂、ディナの家、食堂の常連客イツィクの家にて一夜を過ごすことになり…というストーリー。
一応コメディってことだけど、ガハハと笑うようなコメディではない。
舞台になった時代は1990年代くらいだと思うので、比較的、アラブとイスラエルの雰囲気はよかった頃かな。だから、ぎくしゃくはするだろうけど個人レベルでそれほどいがみ合わないのは、それほど不思議ではないと。とはいえ、ここまで政治色が皆無という肩透かし。その代わりに、人間って寂しい生き物で、満たされてることのほうが少なくって…なんか寂しくなるようなことを突きつけちゃう。
ディナが「あの家族の父親は私の浮気相手」なんて話を聞かされてもトゥフィークは戸惑うだけ。一方トゥフィークは真摯に音楽への気持ちを語る。二人の会話は全然かみ合っていないんだけど、なんだかよくわからないにせよお互いが持っているであろう“寂しさ”っていう共通点で成立しちゃう時間。
変なとこでシンパシー感じてんじゃねーよって言われそうだけど、最後のほうで、夜中になにげに目覚めてみてたら、さっきまで一緒に飲みながら色々話していた姉ちゃんがやらかしてるのを見たときのトゥフィークの表情。いとおしいとか大事にしたいと思う気持ちが、簡単に性欲とか遺伝子的魅力に負けてしまう切なさとか、元々何か生まれると思ってたわけじゃなかろうし別にいいじゃないか、それで彼女の寂しさが紛れるならさ…とかとか、いろいろ混ざった顔。
#でも、きちんと仕事しねえ若造には、イラっときちゃう男心。
毎週イスラエル家庭ではアラブ映画は放送されていた…なんて、イスラエルにとってアラブ文化が遠いものでは無かったなんて、ちょっと目からウロコというか、勉強になったし。良作。軽くお薦め。
#カンヌの審査員も一目惚れした…なんてどうでもいいわ。カンヌがなんぼのもんじゃい。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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