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公開国:アメリカ
時 間:124分
監 督:ガイ・モシェ
出 演:ジョシュ・ハートネット、ウディ・ハレルソン、GACKT、ケヴィン・マクキッド、ロン・パールマン、デミ・ムーア、ジョルディ・モリャ、菅田俊、海保エミリ 他
コピー:最強の二人が世界を変える。すべてを射抜け!
戦争後の荒廃した世界。人々は争いを再び繰り返さないために、お互いに銃をもつことを禁じたが、決して暴力の連鎖が止まることはなかった。”木こりのニコラ”が牛耳るとある街に、ドリフターと名乗る男と侍のヨシが姿を現す。ヨシは曾祖父の代に奪われた家宝の竜の紋章を取り戻すためにやって来たのだ。二人はとあるバーで出会い、ちょっとした行き違いで戦うことに。二人の強さを見たバーテンダーは、ニコラ打倒のために手を組むことを持ちかける。バーテンダーも二コラと因縁があり、ひそかに機会をうかがっていたのだった。そんな中、日本料理店を営むヨシの叔父がニコラの手下に殺され、その娘も拉致されてしまい…というストーリー。
味のある折り紙アニメーションからスタート。なかなかの美術センスに期待値が上がりまくりだったのだが、良かったのはそこまで。人間が登場すると、いかにも“セット”という舞台でストーリーが展開される。アメコミ調の背景イメージを立体化したのだろうが、これがあまりにもショボい。冒頭だけかと思ったら、延々そういう美術。さすがに飽きる。なんとなく“ガン=カタ”でおなじみ『リべりオン』が頭に浮かんだのだが、本作の“銃のない世界”には、そこまでの設定の練りこみが見えない。あの冒頭のアニメで説明された世界と同一世界と思えないくらいイメージの乖離がある。
ニコラの部下の9人のナンバーズたち。№2やカポエラ使いなど、面白いキャラもいるのだが、全員は描ききれていない。それなら、もうすこし人数減らせばいいのに。というか、根本的に親玉ニコラの強さがピンとこない。衰えたという設定なのはわかるが、せめて過去にどんな所業をしてきたのかは、厚く描くべきだったろう。なんだか、屋敷のなかにいる毛むくじゃらのオッサンを、みんなが必要以上に怖がっているようにしか見えないわけで…。敵が手強く、凶悪に見えなければ、盛り上がるものも盛り上がらない。敵に対する怒りの感情が湧かないというのは、こういうアクション作品では致命傷だわな。
主人公とおぼしきジョシュ・ハートネット演じる流れ者が、何がしたいのかよくわからんので、ぼやーんとしている。最後に彼の行動目的が明かされるが、そこまで勿体つける意味がない。むしろ、サブキャラのGACKT演じるヨシのほうが、行動の目的がはっきりしていて、よっぽど主役らしい(さすが欧米人デケー、GACKTがちっちゃく見える)。でも、家宝もニコラが持っているっていうのは、彼にすべてを集約しすぎで、かえって面白くなかったな。
ロン・パールマン、ウディ・ハレルソン、デミ・ムーアと何気に豪華キャストなんだけど、結果的には無駄使いだったな。残念ながら凡作レベルからも崖落ちかと。途中で何度も気を失いかけたよ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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