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公開国:ロシア
時 間:124分
監 督:アレクセイ・ポポグレブスキー
出 演:グレゴリー・ドブリギン、セルゲイ・プスケパリス
受 賞:【2010年/第60回ベルリン国際映画祭】銀熊賞[男優賞](セルゲイ・プスケパリス、グレゴリー・ドブリギン)、銀熊賞[芸術貢献賞](パヴェル・コストマロフ 撮影に対して)
北極圏の孤島の観測所。セルゲイとパベルは、島に設置された計測器のデータを本部に定期的に報告する任務に就いている。報告は無線で行われ、それだけが世界とコンタクトを取る手段である。年上のセルゲイは長年この仕事に就いており、重要な任務であるとプライドをもって業務にあたっていたが、若く経験の浅いパベルは、夏の間を観測所で過ごしてみよう…程度の軽い気持ちで志願してきた新人。セルゲイはパベルの気の入っていない仕事っぷりに不快感を抱いていた。ある日、セルゲイは観測をパベルにまかせて、食料の鱒の調達のために数日釣りに出かけることに。パベルは観測時間を寝過ごした上に、データを捏造して報告してしまう。そんな時、本部からセルゲイの家族が事故に遭い渋滞だという知らせが入り…というストーリー。
DVDのジャケットの姿をみると、今にも悪人相手にバトルをはじめそうな感じだけど、まったくそんな映画ではない。
とにかく頭から最後までわからない。二人しかいない世界は、時間がぬる~っと流れる。ぬる~っとまとわり付くような時間がいくら経過しても、何一つ事情がわからなかった。
まず、彼らがなんでこんな北極圏とおぼしき場所にいるのか。何かを観測しているが何のためなのか。冒頭で若い男が見つけた放射線が出ているものは何なのか。エンジンぽいがそんなものから放射線が出るとはどういことか?プルトニウムエンジンを積んだ人工衛星の残骸か?(後半で飛行物体かなにかの残骸もみつかるしな)
携帯音楽プレーヤーも出てくるし、パソコンでゲームもしていることから、昔ではないことは明らかなのだが、現代の話なのか近未来の話なのか、判断がつかない。今の世の中で、プルトニウム電池なんか積んだ人工衛星を飛ばすことは、少ないだろう。
なんといっても一番解せないのが、なんでパベルが、家族の事故のことをセルゲイに伝えないのか…である。彼が落胆するのを見るのがつらいと思ったからか?でも、毎日通信するんだから早々にバレるだろう。一度言いそびれたまでは納得できるけど、延々と隠し続ける意味がわからない。大体にしてセルゲイに対してかわいそう…とか、そんな感情を抱けるようないい関係には見えないし。
さらに、とうとう言わざるを得なくなって告白したあとの二人の態度がわからん。何で撃つのか。それもお互いに。セルゲイはどのくらい隠されていたか、あの時点では知らないんだぜ?それに、仮に知ったからって、迎えを待つ以外に手段はないんだぜ?
その後、よくわからない嫌がらせが始まる。別にプルトニウムが噴き出しているわけでもあるまいに。放射線を浴びたからって、体が放射線を帯びるなんてことはないだろう(放射線を磁力か何かと勘違いしてるんじゃないのか?)。自分が被爆したとわかったときに、そこらの土くれで体を拭う意味もわからん。
鱒に放射線を浴びせたからって、確かに被爆はしたことになるだろうけど、その鱒が放射線を出すようにはならんだろうが。
で、結局セルゲイが帰らない意味も、さっぱりわからない。どうせ帰っても仕方が無いと悟ったのかもしれないが、それなら、あんなにブチ切れる必要はなかろう。
それに、迎えに来た本部の連中が、放射線を出し続けているエンジンらしきものを回収していく。来たついでってことか?回収の必要なくらいヤバいんなら、もっと早く回収にこいよ。
たしかに、ベルリン国際映画祭が彼らに賞を与えるのも、カメラマンを評価するのも判る。いい演技だったし映像も良かったよ。でも、とにかく何もかもわからないんだ。わからないものをウマく演じられても、ウマく撮られても、わからないものはわからないんだ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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