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公開国:アメリカ
時 間:107分
監 督:ゴア・ヴァービンスキー
出 演:ジョニー・デップ、アイラ・フィッシャー、アビゲイル・ブレスリン、アルフレッド・モリナ、ビル・ナイ、ハリー・ディーン・スタントン、レイ・ウィンストン、ティモシー・オリファント、イアン・アバークロンビー、ギル・バーミンガム、クローディア・ブラック、スティーヴン・ルート、ネッド・ビーティ、ブレイク・クラーク、リュー・テンプル、ジョー・ヌネズ、ジョン・コスラン・Jr 他
受 賞:【2011年/第84回アカデミー賞】長編アニメ賞
【2011年/第37回LA批評家協会賞】アニメーション賞
【2011年/第65回英国アカデミー賞】アニメーション賞(ゴア・ヴァービンスキー)
【2011年/第17回放送映画批評家協会賞】長編アニメ賞
コピー:砂漠のワンダーランドへようこそ
きっと見つかる自分だけの色
人間にペットとしていて飼われていたカメレオンは、事故で飼い主の車から水槽ごと放り出されてしまう。その場所は、カラカラに干上がったモハーヴェ砂漠。命の危険に晒されながらも、途中で出合った牧場を切り盛りする女性マメータに連れられて、なんとか寂れた荒野の町“ダートタウン”にたどり着く。酒場に立ち寄ったカメレオンは、町の住人を前に自らをランゴと名乗り、嘘の武勇伝を語り始めると、そこに無法者のバッド・ビルが現れ決闘をするハメになる。しかし、そこにタカが急襲しビルは逃走。ランゴも逃げ廻るが、運よく給水塔を倒壊させてタカを殺すことに成功する。その活躍を認められ、ランゴは町長から保安官に任命されるのだが…というストーリー。
批判することに腰が引けるくらい、海外の評判がよい。まず、西部劇の面白さを知っているか否かで、印象は大きく別れるだろう。私はマカロニウエスタンを含め、西部劇に対する含蓄も思い入れもないので、前半のノリきれなさはハンパなかった。
水が枯渇している街という点では『チャイナタウン』の舞台設定も近いかも。
なぜカメレオンなのか。カメレオンの特徴といえば、周囲の色に溶け込むこと。本作のランゴがその能力を発揮することはないのだが、その能力がないことが、ストーリーにツボなのだろうか。それが生きているシーンはあったか?私には無かったように思える。そうなると、カメレオンという、かわいげがないどころか一般的には気持ちの悪い部類に入る動物を主人公に据えるメリットはなんだったのか。
その他のキャラクターも、ほとんどがかわいげがなくとっつきにくい。一応ヒロインであるマメータでさえも、“グレイ”ばりにかわいげが無い。別にアニメチックにしろといっているわけではないのだが、気持ち悪いのが一周廻って味になって…というとこまで到達していない。ティム・バートンもキャラも同様の気持ち悪さを持っているが、どことなしに可愛さを包含している。この差は大きい。この微妙な気持ち悪さはどうにかできなかったのか…と思う。
冒頭でアルマジロの腹がつぶれており、カメレオンと会話し続けるシーン。CGキャラクターがリアルなので、スラップスティック的なギャグとは受け止められず、純粋にスプラッタホラーである。そういうエグいノリの作品なのかと思ったのだが、そういうシーンはそれ以降出てこない。ノリを統一しろよ…と。
爬虫類と齧歯目が共存していて、猛禽類が圧倒的な天敵なのは需要できるが、狐やクモが同サイズで並存するのもいかがなものか。
そんなこんなで、カメレオンが保安官になるまで40分。
単なるペットだったカメレオンが、突然、無頼を気取る。元々、彼はそういう姿に憧れていたのか、それともせざるを得なくなったのか。酒場で突然ウソの武勇伝を語り始めるところの心境の変化とか、イマイチピンとこなくて共感しにくい。
とはいえ、美人は三日で飽きる、ブスは三日で慣れるというが、かわいげのないキャラクターにも徐々に慣れはじめる。そして、街の仲間と一緒に水泥棒を捜索に行くあたりがら、ストーリーが転がりはじめ、脇のキャラも勝手に動きはじめる。ここからは普通に愉しめた。
まあ、上質な大人向けのアニメ。そして純粋な西部劇。
#水を求めて動くサボテンはまあいいだろう。でも、なんで合図で動き始めるんだ?そんなに聞き分けがいいのか?
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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