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公開国:イタリア、チェコ、ドイツ
時 間:176分
監 督:ロジャー・ヤング
出 演:ヨハネス・ブランドラップ、トーマス・ロックヤー、バルボラ・ボブローヴァ、G・W・ベイリー、エンニオ・ファンタスティキーニ、フランコ・ネロ、ジョルジョ・パソッティ、ダニエラ・ポギー、ウンベルト・オルシーニ、ジョヴァンニ・ロンバルド・ラディス
イエスが十字架に架けられてまもなくの頃。エルサレムはキリストの教えを異端として迫害していたが、そのエルサレムを支配下においていたローマ帝国もイエスの弟子たちの行動を問題視しており、鎮圧を指示していた。テント職人として財を成しローマ市民権を保持しているサウロも、イエスの教えを毛嫌いし弾圧していた。彼は、王と大祭司から地方でイエスの教えを広めている者たちを捕らえる命令を受け、友人である祭司ルベンと共に出立するのだったが…というストーリー。
おそらく、カトリック系チャンネルで放送されたTVムービー。CMの境目がはっきりわかる。おまけに前後編に分けるほど長く、2回にわたって放送されたんだろう。
カトリック信者向けに製作されたもので、歴史的な検証とかは度外視されているのが、クリスチャンではない私から見ると、首を傾げたくなる部分が多い。さすがに、パウロの時代に三位一体の教義が確立されていたとは思えない。途中で、「何世紀も…」というのが出てくるが、その時代から“世紀”という通念があるかねえぇ。
このような演出を見れば、本作が熱狂的な信者のためにつくられた作品であって、歴史的な検証には固執するつもりが一切ないことがわかる。
“パウロの回心”これが何だったのか、子供を持つ親や教師の便利な教材として、そして老人たちが「ありがたや~、ありがたや~」となる娯楽作品として、つくられた作品であって、教義にいささかの疑問を沸かせるような点があってはいけないのだ。
とはいえ、パウロが存在しなければキリスト教というものが存在していないほどの人物なのに、彼がイエスの直弟子でないという事実、それどころか、むしろ十二使徒たちは、キリスト教が確立されるにあたっての阻害要因だったという事実をはっきり描いている点は、興味深い。
現存する宗教をちょっと調べてみれば、啓いた人を直接知らない人が躍進させるのはパターン。というか、開祖がいないほうが神格化できて利用しやすいし、現実を知らないので猛進しやすいわけだ。それに、抵抗する人間ほどハマりやすいのは、宗教でありがちでしょ。
まあ、歴史検証的な価値はその程度。すまん。一生懸命価値を見出そうとしたけど、キリスト教徒でない私が引き出せるのはそのくらいだ。無関係の人には価値は無く、これをみて改宗する気になる人が出てくるようなレベルの作品でもない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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