忍者ブログ
[1063]  [1062]  [1061]  [1060]  [1059]  [1058]  [1057]  [1056]  [1055]  [1054]  [1053
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

image1928.png公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:100分
監 督:デブラ・グラニック
出 演:ジェニファー・ローレンス、ジョン・ホークス、シェリル・リー、デイル・ディッキー、ギャレット・ディラハント、ローレン・スウィートサー、アイザイア・ストーン、アシュリー・トンプソン、ケヴィン・ブレズナハン、テイト・テイラー、シェリー・ワグナー 他
受 賞:【2010年/第26回インディペンデント・スピリット賞】助演男優賞(ジョン・ホークス)、助演女優賞(デイル・ディッキー)
コピー:家族のために 未来のために彼女は大人になるしかなかった――

ミズーリ州のオザーク高原にある、とても現代のアメリカ社会とは思えないような貧しい寒村。父親は家を出てしまい、心を病んだ母親と幼い弟妹と暮らす17歳のリー。特に収入があるわけでもないが、家族を支えるために何とか生活を切り盛りする日々。しかし、父親が言えと土地を保釈金の担保にしたまま失踪したために、あと数日で追い出されることに。家族を守るためには、父親を見つけ出す以外に方法はない。そこで、親戚や村人に尋ねて廻るが、麻薬に関わる触れられたくないことがあるらしく、リーを追い返すばかり。しかし家族を守るために、意を決して犯罪組織に踏み込んでいく…というストーリー。

日本だって、すべての子供が幸せな環境にあるわけではないけれど、極貧で脱法集団ばかりで、何の未来も見えてこないような集落ってことはまず無い。
自由を標榜するのはいいが、それと社会環境の維持がバーターになっているアメリカって。もうあるべき社会像が異なる。日本とアメリカは、ミツバチとスズメバチくらい種類が違うんだな…と感じさせてくれる。土地が広いからとか、そういう問題ではないわ。メディアと通して見ているアメリカ像なんて、実際のアメリカの数%でしかないんだな。

そんな中でも、強く正しく生きている少女。というか、別に肩肘張って生きているわけじゃなくて、犯罪から距離を置こうとしているだけなんだけどね。冬でもないのに、漂う空気は極寒だ。正しく生きようとする人間が生きにくい世界。

周囲の人間がほぼ薬物に関わる犯罪者や、それを隠そうとする人々だらけ。そんな人々から距離を置こうにも、父親の居場所を訊くためには関わらざるを得ない。訊いたら訊いたで暴力を振るわれるというバイオレンスムービー。
そんな苦労をしたにも関わらず、父親の足跡は掴めない。それどころか、皆が嘘をつくばかりで、訊けば訊くだけわからなくなる。町の人々は何を隠しているのか?というミステリームービー。
リスと撃って解体して食いつなぐしかないというサバイバルムービー。
そして、より強い人間へと成長していく、グローインアップムービーでもあり、そんな掃き溜めのような村に、決して美しくはないけれど、家族愛の花が咲く。

派手な作品ではないけれど、お薦めの良作。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
リンク
カウンター
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
最新コメント
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[04/28 ETCマンツーマン英会話]
[10/07 絶太]
最新トラックバック
Copyright © 2009-2014 クボタカユキ All rights reserved.
忍者ブログ [PR]