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image2056.png公開年:1972年
公開国:イギリス
時 間:93分
監 督:キャロル・リード
出 演:ミア・ファロー、トポル、マイケル・ジェイストン、マーガレット・ローリングス、アネット・クロスビー、ダドリー・フォスター、マイケル・アルドリッジ 他
コピー:ゆらぐ現代の愛を限りない優しさでつつむ 名匠キャロル・リードの心暖まる名作




ロンドン在住の一流会計士のチャールズは、妻ベリンダの最近の行動に不審を抱き、浮気を疑い、私立探偵のクリストホルーに調査を依頼する。クリストホルーは、調査に必要ということで、妻との馴れ初めを話すようにチャールズに求める。クリストホルーはやたらと馴れ馴れしく、チャールズの癇に障る男だったが、調査に必要ということで、レストランで働いていたベリンダとの出会いから、結婚後の彼女の行動までを語るのだった。実は、ベリンダは、チャールズが妻のあるべき姿をあまりにも押し付けるので窮屈に感じ、日々の散歩で気を紛らわせていただけだった。しかし、クリストホルーのバレバレの尾行に気付き、彼に興味を抱くようになり…というストーリー。

吹き替え音声で観たが、昔のTV放送時の音声、それも声優さんのいかにも昔の台詞回しにノスタルジーを感じた。いい味だと思った。しかし、はじめに言ってしまうが、この作品は私の好みではなかった。妻の浮気を疑う夫のお話、そして妻との馴れ初め、正直、何の興味も沸かないシーンが長々と続き、私は飽きてしまった。93分と短めの映画だが、2時間以上に感じた。

今の時代からすると、ヒッピーというのがピンとこないが、まあ、まともな社会規範とか常識を持っていない人間であり、浮き草みたいな存在と考えればいいのだろうか。そんな若い女性、それもアメリカからの流れ者と、ロンドンの堅物会計士が結ばれるという、普通に考えればありえない設定。少女マンガ的だね。自分を変えたいと思っているってこと、その一点だけが共通点といえるわけだが、普通に考えれば、会計士の妻として収まることなんかできるわけがない。
ここで誰かに感情移入できればよかったんだろうが、この段階で、別れようがヨリを戻そうがどうでもいいや…と思ってしまった。おそらく、こういう作品が好きな人は大勢いると思う。でも、私個人は、どうしても入り込めなかったのだ。仕方がない。
夫がヒッピーの娘に固執する理由がよくわからんし、妻がそんな堅物と結婚生活を続けたいと思うモチベーションの基底になっているものもわからない。

夫が妻のほうに寄せていくという結末。そんな息抜きに付き合うのは結構なことかもしれないが、これからの結婚生活でこのような生き抜きに延々と付き合うということか。それで収まるわけがなかろう。妻も少しは夫のほうに歩み寄る姿勢はないものだろうか。だってできないんだもん…って、妻側はそれしか言っていない。
最後のシーンに爽やかさを覚える人もいるようだが、私には、そんな形で続けることが美しいとは思わない。私には破滅しか見えないのだが。別れたほうがいいんじゃね?やさしさをうまく表現できない夫…という解釈もできるかもしれないが、結婚前はうまく表現できていたんだから、悪い方に変わっただけでしょ。

メインの夫婦を食ってしまったというか、強烈なキャラクターのクリストホルー。掻き回し役と修復役を担っているわけだが、色々都合が良すぎてピンとこなかった。

小品良作ってところか。個人的は全然ダメな作品。

 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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