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image1746.png公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:108分
監 督:ダーレン・アロノフスキー
出 演:ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス、バーバラ・ハーシー、ウィノナ・ライダー、バンジャマン・ミルピエ、クセニア・ソロ、クリスティーナ・アナパウ、ジャネット・モンゴメリー、セバスチャン・スタン、トビー・ヘミングウェイ 他
受 賞:【2010年/第83回アカデミー賞】主演女優賞(ナタリー・ポートマン)
【2010年/第67回ヴェネチア国際映画祭】マルチェロ・マストロヤンニ賞[新人俳優賞](ミラ・クニス)
【2010年/第77回NY批評家協会賞】撮影賞(マシュー・リバティーク)
【2010年/第36回LA批評家協会賞】撮影賞(マシュー・リバティーク)
【2010年/第68回ゴールデン・グローブ】女優賞[ドラマ](ナタリー・ポートマン)
【2010年/第64回英国アカデミー賞】主演女優賞(ナタリー・ポートマン)
【2010年/第26回インディペンデント・スピリット賞】作品賞、監督賞(ダーレン・アロノフスキー)、主演女優賞(ナタリー・ポートマン)、撮影賞(マシュー・リバティーク)
【2010年/第16回放送映画批評家協会賞】主演女優賞(ナタリー・ポートマン)
コピー:純白の野心は、やがて漆黒の狂気に変わる…

ニューヨークのバレエ団に所属するニナは、自分が果たせなかった夢を託す母親の期待を背負い、過酷な練習を繰り返す日々を送っていた。バレエ団では、長年プリマだったベスが引退することになり、その後のプリマを決めることに。演目は“白鳥の湖”。ニナを含め複数の者が候補者に挙がったが、生真面目でおとなしいニナは、ホワイト・スワン役に向いていたが、魔性のブラック・スワンを表現することができないため、監督のトマスは別の団員を主役に選ぼうとする。それを知ったニナは、考え直すようにトマスに詰め寄るが、トマスは突然ニナにキスをする。驚いたニナは彼の唇に噛み付いてしまうが、彼女に意外な気の強さがあることに気づいたトマスは、ニナを主役に据えることに。めでたくニナは新しいスターとして歩みはじめるはずだったのだが…というストーリー。

『レスラー』のダーレン・アロノフスキー監督。そこそこ実力がある人が、なんらかの理由で力を発揮できずにもがくお話…っていう流れは、『レスラー』も本作も同じ。薬でちょっとやられちゃうところも同じ。

母親の過保護・執着が漂わせる不安。自分の失敗を補わせようとしているように見せかけて、同じように失敗させて自分の過去を正当化しようとしているのか。または、壊れていく娘を献身的にフォローしているようにみせかけるために、娘を壊れる状況に追い詰めているミュンヒハウゼン症候群的な行動なのか。
また、最近はやりのちょいとカエル顔ミラ・クニス演じる、割り込みライバルのリリーのエグさも、ニナを追い詰める。

まあ、日本には『ガラスの仮面』という漫画があってだな…(本作には紫のバラの人も月影先生もいないけど)、狂ったように演技に命をかける様子は、さほど珍しくない。だけど、冒頭からニナの精神が病みぎみで、明確に薬の影響を受けたあたりから、まるでホラー映画のようになっていく。

だけど、ストーリーテリングに巧みさは感じなかったし(案外シンプルな脚本だった…という意味で)、実のところ、あまり興味のあるテーマではなく、趣味も合わなかったようで、途中から飽きてしまった。ぐいぐい差し込まれるエロシーンも必要なんだかどうだか微妙に感じたし、エロなんだけどやっぱりホラーシーンに見える。ナタリー・ポートマンの演技で、なんとか最後まで観れたってところかな。
#彼女の鬼気迫る演技自体には、何の不満もない。

やたら撮影賞の受賞が多いんだけど、たしかに撮影テクニックはすばらしい。ただ、映像にはちょっと不満が。
最後のステージは、ナタリー・ポートマンのバストアップショットが多すぎ。彼女が実際にポワント(つま先立ち)してるショットが少なすぎ…というか、そんなことしながら演技できないから、足元を見せるのを避けているように感じられて、不自然。黒鳥になるCGは綺麗につくれるんだから、足もとからナメるショットとか、もっと作れるはず。
というか、バレエってこんなにつまらんものなのか(ちがうんじゃないかな)。最後のステージは、本当に舞台を見ているがごとく感動させてほしかったのだが。

これは好みが大きく分かれる作品かな。個人的には破滅型のお話は大好きなんだけど、是非観るべき!と薦める気にはならない。ちょっと女性向きな気もする。

#アメリカって日本みたいな爪切りないのか?




負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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