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image1374.png公開年:2008年
公開国:日本
時 間:103分
監 督:矢口史靖
出 演:田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか、吹石一恵、田畑智子、寺島しのぶ、田中哲司、平岩紙、中村靖日、肘井美佳、森岡龍、正名僕蔵、藤本静、佐藤めぐみ、入山法子、長谷川朝晴、いとうあいこ、江口のりこ、宮田早苗、明星真由美、森下能幸、笹野高史、田山涼成、菅原大吉、竹中直人、木野花、ベンガル、小日向文世、柄本明、岸部一徳 他
コピー:ヒコーキ、飛ばします。

機長昇格の最終訓練に挑む副操縦士の鈴木和博。そのフライトはホノルル行き1980便。前日のシミュレータで失敗し、ただでさえ緊張しているのに、当日になって試験教官が厳しい原田教官急遽変更され、さらに緊張。一方、その便には、初国際線となる新人CA斎藤悦子も搭乗。空港カウンターでは、スタッフの木村菜採が乗客や同僚が引き起こす問題の対応に追われ、整備場では若手整備士が上司に怒鳴られながら整備を行い、各々が定刻運行に向けて必死にがんばっていたのだが…というストーリー。

綾瀬はるかに田辺誠一、田畑智子と、矢口監督作品らしいいかにもなキャストなので、まあ、いつもの感じなんだろうなと、期待せずにいたら、まさかの愉しさ。ストーリーの主筋は、機長昇格訓練のフライトだったんだけど、色々なことが次々おこって、結局、羽田に戻ることになった…という以外には何もない。何もないのに、おもしろい。何がすごいんだろう。

ANA関連の仕事人たちへのインタビューの結果の中から、部外者が興味を持つこと、知ってるようで知らないことを、積み上げて一本の映画にした感じ。どれだけがっちりインタビューできたか、ロケハンできたか、その成果がすべてだったように思える。発生するトラブルが、田辺誠一演じる副機長や、綾瀬はるか演じる初海外便CAなどを、大きく成長させる話に焦点が当たっているわけではない。それらは、一つのサブストーリーのすぎず、主役は“航空業界に携わる仕事人魂”ってことなんだろう。航空関係の業務の奥深さと、職業意識の塊っぷり。脚本としては、それらをうまくまとめたにすぎない。

ある意味、一つのフライトという時空のなかで繰り広げられる、グランドホテル形式の映画だと思う。今までの矢口監督作品とは、フレームのはめかたの次元が違う作品。

まったく架空の部分がないのかといえば、そんなこともなさそう。いくらデザートを溶かしてしまったからって機内で調理することはないだろうし、停電で機器が復旧しないからといって窓口の所にある飛行場の模型を運ぶなんてしないだろうし。
だけど、テンポよく綺麗にまとまっているので、そのくらいのことをしたって、リアル感が台無しになることもない。これってすごいこと。
#ただ、TV放映をした場合、CMで切られると、このテンポが崩れて、おもしろくなくなっちゃうかもしれないね(あれ?TV放映ってしたのかな、これ)。

事故の話ではあるけれど、飛行機に乗り馴れた人は、機内の音や雰囲気で記憶が読みがえり、また飛行機de
旅をしたいと思うんじゃないかな。私はそうだったよん。お上品な笑い(というか微笑ましさ)が鼻につくこともなく、気楽に楽しめた快作。お薦め。




負けるな日本
 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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