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公開年:2010年
公開国:日本
時 間:116分
監 督:金子文紀
出 演:二宮和也、柴咲コウ、堀北真希、大倉忠義、中村蒼、玉木宏、倍賞美津子、竹脇無我、和久井映見、阿部サダヲ、佐々木蔵之介、細田よしひこ、竹財輝之助、松島庄汰、ムロツヨシ、崎本大海、三上真史、金子ノブアキ、白羽ゆり、田上晃吉、宍戸美和公、浅野和之、板谷由夏、菊川怜 他
ノミネート:【2010年/第34回日本アカデミー賞】美術賞(花谷秀文)
コピー:男より強く、女より美しく
将軍は女、仕えるは美しき男たち三千人
男性だけが罹り、その8割を死に至らしめる疱瘡が流行り、男性の数は激減。これにより、社会における男女の役割は逆転し、今や将軍も女子によって引き継がれている江戸時代。将軍の世継ぎのために、3000人の男性を囲う大奥では、将軍の寵愛を勝ち取るべく、熾烈な争いが日々繰り広げられていた。貧しい旗本の家に育った水野祐之進は、男が子胤を残す貴重な手段として扱われるこの世にあって、武士道を追い求める男らしい存在だったが、貧しい家を救うために、大奥への奉公を志願することを決める。水野が大奥にあがってまもなく、幼い将軍家継が死去し、八代将軍吉宗が誕生する。しかし、財政難の世を憂う吉宗は、絢爛豪華な大奥などには興味を示さずに質素倹約を推し進め…というストーリー。
マンガ原作だし、アイドル俳優を並べたチャラい陣容だし、どうせふわっとしたおちゃらけ映画なんでしょ?なんて思ってたら、いい意味で裏切られたよ。
流行り病により男性が激減するという強引な“if”から始まり、女性が社会を支える世界を見せていく。確かに強引かもしれないが、臆面なく強引さを貫く勢いは逆に心地よく、また、ディテールの積み重ねもしっかりしていて、案外説得力がある。原作マンガは読んでいないが、この面白さは、脚本云々ではなく、おそらく原作が持っているものなんだろう。。
ディテールの積み重ねの部分は、決して架空の積み上げではなく、純粋に男女が入れ替わっているだけで、正しい江戸の風俗・風習である点が、作品に厚みを持たせていると思う。英語の江戸文化解説なんかをDVDのコメンタリー音声として入れてみたら、ものすごく外国人にウケると思う。「ここでは男性ばかりだけど、実際の大奥ってのは、これが女性ってだけで、実際こういう制度があったんだよ」とか、「こういう裾の長い着物は、ギャグじゃなくって本当に当時の男性は殿中ではいていたんだよ」とかね。
#観光庁もタダで外国人を日本旅行に招待するとか、そういうくだらないことやってんじゃなくて、こういうメディア戦略に金かけりゃいいんだよ。よっぽど興味もってもらえるわ。
設定が設定だけに、水野は単なる堅物ではなく、女も抱くし男色にも一歩踏み込むし、まあいかにも女性マンガ的なキャラクターなんだけど、その行動が情深き故…という感じに映って、映画においてもい味になっていると思う。“大奥”と聞けばもっとドロドロしたいかにもっていう展開を予測するだろうけど、一歩手前で踏みとどまっており、男性の興味を惹く要素もある(『ブラック・スワン』よりも男性は愉しめるかも)。
無駄にイラっとすることもなく、途中で一回も飽きることなく最後まで観ることができた。軽妙さとしっかりした作りが共存する拾い物。まったくチャラくないから、男性も堂々と借りて問題なし。お薦めしておこう。
#本作の堀北真希のセリフは、レイトンのルークにしか聞こえん。最後は何で水野がそこにいるのか、謎解きしてくれるのかと思ったわ。
負けるな日本
公開国:日本
時 間:116分
監 督:金子文紀
出 演:二宮和也、柴咲コウ、堀北真希、大倉忠義、中村蒼、玉木宏、倍賞美津子、竹脇無我、和久井映見、阿部サダヲ、佐々木蔵之介、細田よしひこ、竹財輝之助、松島庄汰、ムロツヨシ、崎本大海、三上真史、金子ノブアキ、白羽ゆり、田上晃吉、宍戸美和公、浅野和之、板谷由夏、菊川怜 他
ノミネート:【2010年/第34回日本アカデミー賞】美術賞(花谷秀文)
コピー:男より強く、女より美しく
将軍は女、仕えるは美しき男たち三千人
男性だけが罹り、その8割を死に至らしめる疱瘡が流行り、男性の数は激減。これにより、社会における男女の役割は逆転し、今や将軍も女子によって引き継がれている江戸時代。将軍の世継ぎのために、3000人の男性を囲う大奥では、将軍の寵愛を勝ち取るべく、熾烈な争いが日々繰り広げられていた。貧しい旗本の家に育った水野祐之進は、男が子胤を残す貴重な手段として扱われるこの世にあって、武士道を追い求める男らしい存在だったが、貧しい家を救うために、大奥への奉公を志願することを決める。水野が大奥にあがってまもなく、幼い将軍家継が死去し、八代将軍吉宗が誕生する。しかし、財政難の世を憂う吉宗は、絢爛豪華な大奥などには興味を示さずに質素倹約を推し進め…というストーリー。
マンガ原作だし、アイドル俳優を並べたチャラい陣容だし、どうせふわっとしたおちゃらけ映画なんでしょ?なんて思ってたら、いい意味で裏切られたよ。
流行り病により男性が激減するという強引な“if”から始まり、女性が社会を支える世界を見せていく。確かに強引かもしれないが、臆面なく強引さを貫く勢いは逆に心地よく、また、ディテールの積み重ねもしっかりしていて、案外説得力がある。原作マンガは読んでいないが、この面白さは、脚本云々ではなく、おそらく原作が持っているものなんだろう。。
ディテールの積み重ねの部分は、決して架空の積み上げではなく、純粋に男女が入れ替わっているだけで、正しい江戸の風俗・風習である点が、作品に厚みを持たせていると思う。英語の江戸文化解説なんかをDVDのコメンタリー音声として入れてみたら、ものすごく外国人にウケると思う。「ここでは男性ばかりだけど、実際の大奥ってのは、これが女性ってだけで、実際こういう制度があったんだよ」とか、「こういう裾の長い着物は、ギャグじゃなくって本当に当時の男性は殿中ではいていたんだよ」とかね。
#観光庁もタダで外国人を日本旅行に招待するとか、そういうくだらないことやってんじゃなくて、こういうメディア戦略に金かけりゃいいんだよ。よっぽど興味もってもらえるわ。
設定が設定だけに、水野は単なる堅物ではなく、女も抱くし男色にも一歩踏み込むし、まあいかにも女性マンガ的なキャラクターなんだけど、その行動が情深き故…という感じに映って、映画においてもい味になっていると思う。“大奥”と聞けばもっとドロドロしたいかにもっていう展開を予測するだろうけど、一歩手前で踏みとどまっており、男性の興味を惹く要素もある(『ブラック・スワン』よりも男性は愉しめるかも)。
無駄にイラっとすることもなく、途中で一回も飽きることなく最後まで観ることができた。軽妙さとしっかりした作りが共存する拾い物。まったくチャラくないから、男性も堂々と借りて問題なし。お薦めしておこう。
#本作の堀北真希のセリフは、レイトンのルークにしか聞こえん。最後は何で水野がそこにいるのか、謎解きしてくれるのかと思ったわ。
負けるな日本
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クボタカユキ
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男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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