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公開年:1995年
公開国:アメリカ
時 間:100分
監 督:ピーター・ホートン
出 演:ブラッド・レンフロー、ジョセフ・マッゼロ、アナベラ・シオラ、ダイアナ・スカーウィッド、ブルース・デイヴィソン、ニッキー・カット、エイブリー・イーガン、レニー・ハンフリー 他
12歳のエリック。夏休みに11歳のデクスターが引っ越してくる。デクスターは母親と二人暮らし。彼は幼い頃の輸血のせいでHIVに感染してしまっており、体も弱く学校には通っていない。はじめはHIV患者ということで戸惑っていたエリックだったが、徐々に言葉を交わすうちに、心が通じ合うようになる。一方、エリックの家も母親と二人暮らしだったが、日々の生活に追われ息子のことを顧みようともしない。HIVの知識もなく、ただ闇雲に接触を禁じるばかりの母親に、友達付き合いをしていることを知られるわけにはいかず、見つからないようにこっそりと遊ぶ日々が続くのだった。デクスターの母親は、はじめて息子に友達ができたことに甚く喜び、エリックを夕食に招く。そこで、デクスターの食事に注意が払われていることを知ったエリック。もしかすると食事療法でHIVが治療できるのではないかと考え、普段デクスターが食べないチョコレートを食べ続けてみたり、ルイジアナの医師がある植物からHIVの特効薬を発見したという新聞記事を発見し、河原の植物を煎じて飲ませたりする。しかし、エリックが煎じた草が毒草で、デクスターが病院に担ぎ込まれてしまう。そのせいで、デクスターと付き合っていたことが母親に発覚してしまい…というストーリー。
20年前なので、HIVに対する一般の感覚はあんなもんだったと思うけど、エリックの母親の態度は腹が立つのを通り越して悲しくなってくる。エリックの母親がなかなかのクソ人間で、無知ゆえに、子供を思うあまり息子を殴ってしまったのだ…と、好意的に捉えられないレベル。変な表現かもしれないけど、そのおかげで「このクソババァめ!!」で済んだと思う。町の人が全員あんな態度を取っているシーンなんかがあったら、私の心は折れていたかも。
エリックの同級生のワルガキどもは、エリックの反論で納得していたからね。あれは、本当に心が救われるシーンだったわ。
で、後半は、友達付き合いを禁止された二人が、無茶な逃避行をする。馬鹿だな…と思いつつも、そうするしかないよな…という納得感。そして、エリックはもちろん、残り少ないであろう寿命のなかで成長していくデクスター。
自分の状況を鑑みて泣くことがないデクスター。泣くをことを知らないのか、泣くことを忘れたのか。あまりに出来過ぎな少年ゆえに、嘘臭さを感じないわけではない。重いテーマだが、所詮はフィクションなので、こういう都合のいいキャラが鼻につく人がいるかもしれないね。
旅から戻された後、エリックの母親が発狂してそうなものなんだけど、最後のあたりまででてこないというのも、少し不自然かも。まあ、出てきたら出てきたで、方向性が変わっちゃったかもしれないんだけど、あまりにクソ人間に描きすぎたせいで、罰も当たらずに終劇するのが、消化不良に思える。
これまでの数々の虐待が露見して、父親が引き取ってもいいんだよ?みたいな流れになるけど、デクスターのお母さんがさみしがるだろうからここにいてやるわ!って言い放って、母親がオヨヨヨ~と泣き崩れる程度の仕打ちはしてほしかったわ。
いやぁ、こういうお涙頂戴モノで、めずらしくズッポり観入ってしまった(疲れてんのかな)。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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