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公開年:1987年
公開国:日本
時 間:48分
監 督:川尻善昭
出 演:森勝之祐、神谷明、戸田恵子、玄田哲章、塩沢兼人 他
西暦2577年。ベテルギウス第3惑星から地球へ向かう宇宙船。5人の乗組員は、4人が人口冬眠をして、1人が操縦するというサイクルで船を進めていた。ある時、船内に警報が響き渡り、全員が強制的に目覚めることに。今は牧村隊員が操縦者で、彼に何かが起こった模様。隊長、猿田、奇崎、ナナの4人が操縦室に向かうと、そこにはミイラ化した牧村の遺体があった。奇妙なことに牧村の体が操縦席に縛り付けられていた。宇宙船は隕石の衝突により航行不能となっており、4人は救命艇で脱出することに。無線で会話が可能だったが、それも各救命艇が近い位置で航行している間だけ。救命艇は独自推進できないため、いずれは離れ離れになる運命にあった。そこで、隊長は、牧村が何者かに殺されたということを告げる。操縦席の手すりに、「ぼくは殺される」という言葉が残っていたというのだ。疑心暗鬼になる中、隊員たちは、自殺した牧村についての過去の出来事を話しはじめる…というストーリー。
前日の『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』で思い出してしまったので鑑賞。でも、これ劇場公開作品じゃなくてOVAなんだね(短い)。本当は1978年製の東宝実写版が観たいのだが、ソフトリリースされていない。
ほぼ原作どおりの内容。要するに原作がとても優秀だということ。改めて原作漫画を読み返してみると、そのコマ割りが、いかにも映画を意識したものであることがわかる。登場人物、一人ひとりのの行動がマルチトラックの絵コンテみたいに表現されている。
それでだけでなく、各隊員が過去を語ることで、牧村についての謎が解けるようで逆に一層深まってしまうという展開になる。まさに宇宙版『藪の中』。ミステリー&サスペンス要素が非常に優秀なシナリオである。真犯人が誰かは別にしても各自の悪感情を赤裸々にし、併せて、恋愛感情までむき出しにしていくという、厳しい人間ドラマでもある。もちろん、『ベンジャミン・バトン』ばりの珍事や、偶然のレントゲン照射など、SF要素も忘れられることはない。
隊長の空気っぷりは忘れるとして(笑)、猿田とナナの救命艇はとある惑星に不時着する。そこで火の鳥登場。鳥さんたちを大虐殺した牧村の過去が語られる。
実は、猿田の原罪が描かれる編でもある。ただ、大犯罪者である牧村を愛すだけならいざしらず、そんな究極的な愛の行動をとられてしまっては、いったい牧村のどこにそんな魅力があるというのか、疑問に感じるのは当然だし、そこまでやる女ってなんなのよ!?!?っていう恐怖すら感じる。火の鳥で表現されている母性って、私にとってものすごく怖い。
また、生まれ変わっても延々と苦しみ続ける猿田の、罪と罰のバランスが悪いような気がして、気の毒になってくる(手塚治虫がもうちょっと長生きして、『火の鳥 アトム編』を完成させていたら、御茶ノ水博士の段階で罪は消えたのだろうか…)。ラダを食っちゃうシーンは、火の鳥屈指のトラウマシーンでしょ。牧村に殺意を抱くのなんて、当たり前な気がするのよね。
まあ、いずれにせよ、本作以外に、劇場版、OVA、NHK番組と色々アニメ化されたけど、この“宇宙編”が一番よくできていると思う
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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