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公開国:アメリカ
時 間:96分
監 督:ロブ・ライナー
出 演:ビリー・クリスタル、メグ・ライアン、キャリー・フィッシャー、ブルーノ・カービイ、スティーヴン・フォード、リサ・ジェーン・パースキー、ミシェル・ニカストロ、エステル・ライナー、ハーレイ・ジェーン・コザック、カイル・ヘフナー、トレイシー・ライナー 他
受 賞:【1989年/第43回英国アカデミー賞】オリジナル脚本賞(ノーラ・エフロン)
1977年のシカゴ。大学を卒業したサリーはニューヨークに出ることを決めたが、サリーの親友の恋人ハリーもニューヨークに出るということで、お金を節約するために同じ車で向かうことになった。道中、二人はまったく意見が合わず、言い争いを続け、ニューヨークに到着するすみやかに別れそれっきりとなった。それから5年後。恋人ジョンと抱擁中のサリーとハリーは、JFK空港で遭遇。懐かしさもあって隣の席に替わってもらい飛行機内でも話をしていたが、ほどなく口論に。しかし、もうすぐ結婚予定のハリーは見下したような態度で彼女をあしらい、再び疎遠となる。さらに5年後。離婚の危機に直面するハリーと、ジョンとの別れから立ち直れないサリーが再開。お互いの恋の悩みをぶつけ合い、いつしか友達同士になって頻繁に会うようになるのだが…というストーリー。
冒頭でインタビューを受けてる老夫婦が、サリーとハリーの将来の姿なのか?うまくいっているって言ってるから、この若い二人がどうやってくっつくのか…、その過程を楽しめばいいのかな?と、思ったら、別の老夫婦が出てきた。違うみたい。二人の数年の関係を追いつつ、長年連れ添った夫婦のなれそめを挟むっていう構成なんだな。これはおもしろい構成かも。
始めはすれ違い程度の接触しかないから、ポンポン時間が進む。とても今のメグ・ライアンからは想像がつかないほど、不思議な魅力に溢れているね(純粋なかわいさとは違う、妙に引っかかる魅力)。
#メグ・ライアンって、時折りダスティンホフマンみたいな表情するね。
男女の間に友情は成立するか?若いうちはそんなことありえねーと思うテーマだ。基本的には“ありえない”が正解なのだが、体力的にも社会的にもそういう関係になるのがめんどくさくなると、結果として友情のような状態になることはありえるな…なんて、年を取ると思えてくるのでは?
途中で挟まれるインタビューの老人たちは、確かに夫婦なのだが、まるで親友のようになっている。彼らはお互いの間にある感情を愛情だと思っているが、自然に友情に変わっているのではないか?それなら、男女の間の友情だってありえなくないのではないか?
観ているとそういう哲学的な主張が頭に浮かんでくる。ちょっとウディ・アレンぽい匂いも漂うし、面白いプロットなのかもしれないな。
ただ、結論的にはそのテーゼは追究されることなく終わるのが、非常に不満。結局くっつくというオチ。私なら意地でもくっつけないオチを模索するところだが…。いい視点だと思ったので非常に残念。せめて、このオチでも、反証みたいなものを提示してから締めてほしかった。
最終的には純粋なロマンス映画に着地しておしまい。決定的に男の子向けではないね。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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