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公開年:2005年
公開国:アメリカ
時 間:74分
監 督:スティーヴン・ソダーバーグ
出 演:デビー・ドーブライナー、ダスティン・アシュリー、ミスティ・ウィルキンス 他
郊外にあるソフトビニール人形工場に勤務するマーサとカイル。突然の大量注文により工場は大忙しとなたっため、若いシングルマザーのローズが入社する。カイルとローズはすぐに親しくなり、これまで平穏だったマーサとカイルの間に、微妙な空気が漂い始める。ある日、ローズが週末にデートをしたいので子供の面倒を見て欲しいとマーサに依頼する。臨時収入がほしいマーサは快く引き受けるが、いざ当日ローズに家にいくと、デートの相手としてカイルが現れ…というストーリー。
実は昨日の『ガールフレンド・エクスペリエンス』と1枚のDVDにまとめられている作品(だからジャケット写真も同じね)。同じ監督の短編だから…という理由だけではなくて、この二作は共通点が多い(ある意味、連作なのかも)。
『ガールフレンド・エクスペリエンス』が都会の底辺で生きる女の生き様を切り取った作品だとすると、本作は郊外の工場で働く底辺で生きる女のお話。父親の介護をする独身女で、工場勤務だけでは生きていくのもやっとなワーキングプア。
娼婦という生き方も女性ならではだが、親の介護をする姿も女性らしいといえばそう。細かい設定はわからないが、親の介護のために彼女自身が多くのものを失っており、それを強く抑圧して生きている(それを、デイヴィッド・リンチばりのトランス演出で表現)。
#残念ながら、この演出が取って付けたようでいまいちピンとこなかったりする。
娼婦という生き方に納得しているようで普通の生き方を無意識に求めていたように、本作では、喜びのない抑圧された人生に諦めているようでいて、無意識に女性として生きることを諦めきれないでいる(明示こそ無いが、カイルに好意をもっていたのかもしれない)。
また、『ガールフレンド・エクスペリエンス』に現役のポルノ女優を起用しているように、本作のキャストも素人さんばかりらしい。
ただ、残念ながら“バブル”というタイトルや、人形工場が、何かの隠喩なのかよく判らなかったりして、ちょっと入り込めない壁みたいなものを感じてしまった(年のいったシングル女性に共感できなかったからかもしれない)。まあ確かに、短編2本抱き合わせでちょうど良い内容ではある。特段お薦めはしないが、一緒にみることでいくらか意味が出てくるかも。そんな程度。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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